シネマの窓(08/12)

カテゴリ「シネマの窓」の記事

2008年9月 8日 (月)
映画「火垂るの墓」に一言


 久しぶりに映画館で映画を観た。

 野坂昭如氏の直木賞受賞作品「火垂るの墓」を、一昨年亡くなった黒木和雄監督が「いつか映像に」と温めていた。

 黒木和雄監督のもとで助監督をつとめたという、1965年生まれの日向寺太郎(ひゅうがじたろう)監督が、1945年8月15日前後を体験した14歳の兄と4歳の妹の事情を、焦土と化した神戸・阪神間を舞台に画いている。

 原作「火垂るの墓」は1945年9月21日国鉄三ノ宮駅構内の太さ三尺四方の柱にもたれかかり、
 栄養失調で亡くなった浮浪児とその妹の死までを息もつかせぬ饒舌な文章と野坂昭如氏独特の文体で描き、1968年春第58回直木賞を受けた。

 観終わって大いに不満の残る映画だった。多々不満のある中でこれだけは言っておきたいことがある。

 原作の冒頭は三宮構内の太い柱を母とたのむように座り込んで死に行く少年の姿と、それに続けて三宮ガード下の闇市の情景を、叙情を排し冷厳一徹に淡々と描いている。そのあと6月5日の空襲へとカットバックしている。

 この冒頭の部分が日向寺太郎監督の映像には全く出て来ない。「焼跡闇市派」と自らを称し、混沌とした戦後すぐの三宮への回帰を本分としてきたであろう野坂氏の、「火垂るの墓」を支えているのはこの冒頭の部分に他ならない。焼跡闇市を撮らずして「火垂るの墓」は生きて来ない。終戦前後に受けた子供たちの悲劇だけを扱うのなら、なにも「火垂るの墓」に題材を求める必要もないだろう。

 8月2日から神戸で上映が始まった日向寺監督の映画「火垂るの墓」は、夏休みの終った今も、「神戸国際松竹」で上映され続けている。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年9月 8日 (月) シネマの窓 | 個別ページ


2008年12月20日 (土)
まぼろしの邪馬台国

 今日(19日)が上映最後の日だった。ボランティアを終えた後、ボランティア仲間のOさんと軽い昼食をして映画館へ向かった。11月1日から上映されている「まぼろしの邪馬台国」を観た。

 古代史研究家で作家の宮崎康平の同名小説「まぼろしの邪馬台国」を大石静氏が脚本・脚色し、堤幸彦監督が映画化したものである。

 邪馬台国のあり場所を探して、地位や家族を省みず孤軍奮闘する目の不自由な宮崎康平(竹中直人)に寄り添い、康平の手となり足となって邪馬台国探しに夢を紡ぐ妻・和子(吉永小百合)の目的の地にたどり着くまでの軌跡を、九州各地の牧歌的な風景を閉じ込めながら、苦闘する生活のにおいと共に描いている。

 多くの人に迷惑を掛けながらも、古代史のロマンに執念を燃やす康平の一途な想いを大きく受け止めながら、あるときは後押しを、またあるときは先導しつつ、凛とした生き方を崩さない和子の生き様に、深い尊敬と大いなる共感を覚える。

(於いて:三宮シネフェニックス Cine1 12/19日)
監督:堤幸彦
脚本:大石静
出演
吉永小百合/竹中直人/窪塚洋介/江守徹/余貴美子
配給:東映
公開:2008年11月1日
2008年/日本/118分

余談になるがこの映画のラインプロデューサーを勤めた渡邊範雄氏とは小学校時代の友だちで、よく学校の帰りに彼の家に寄って遊んだものだ。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年12月20日 (土) シネマの窓 | 個別ページ


2009年2月11日 (水)
「チェ 28歳の革命」、「チェ 39歳別れの手紙」

  先々週「チェ 28歳の革命」を観て、今週「チェ 39歳別れの手紙」を観た。半世紀前カリブ海最大の島キューバをカストロと共に革命に導いたチェ・ゲバラの革命へのアプローチを「チェ 28歳の革命」で、革命後こつ然と姿を消し、活動の場をキューバからボリビアに移し果てるまでを「チェ 39歳別れの手紙」で描いている。

 キューバ革命後、アメリカに物申す発言力を捨て、カストロに一通の手紙を残し、人々の前から何故ゲバラは消えたのか?アルゼンチンの裕福な家庭に育ち、医師をこころざした若き日、南米を放浪する途上、貧しい人々と心を共にすることを天命とし、最期までその道を貫いたゲバラの心の軌跡が「二つのチェ・・・」を通して浮かび上がってくる。

 映画の最後、捕らわれの身にあるゲバラにボリビア政府軍の兵士が問う「あなたは神を信じますか?」、ゲバラは答える「わたしは人を信じる」、人間ゲバラの心の奥が視える。

 今、中南米の諸国はアメリカのくびきを断ち切って新しい国造りを目指している。半世紀前ゲバラの蒔いた種は彼が生きた中南米で花を咲かせようとしている。

 「今、何故ゲバラか」の答えに迫る映画である。

(於いて:三宮 ミント神戸)
・監督・撮影:スティーブン・ソダーバーグ
・出演: ベニチオ・デル・トロ 
・配給:ギャガ・コミュニケーションズ、日活
・原題: Che:Part One/Che:Part Two
・公開日:2009年1月10日 /2009年1月31日
・ 2008年/スペイン/フランス/アメリカ合作/132分/133分

投稿者 愉悠舎 日時 2009年2月11日 (水) シネマの窓 | 個別ページ

 


2009年7月14日 (火)
サガン 悲しみよこんにちは

  1935年生まれのフランスの作家フランソワーズ・サガンの生涯を、彼女が「悲しみよこんにちは」で1954年、文壇に登場してから2004年、69歳で果てるまでのメランコリーな人生を、フランスのノルマンディー地方とパリに、 鬱屈した世相と共に映し出している。

 サガン(シルヴィー・テステュー)は内面に宿る「悲しみ」と「アンニュイ」から生涯解き放たれることはなかった。彼女の道中に付き合ったダンサー・脚本家のジャック・シャゾ(ピエール・パルマード)、作家で新聞記者のベルナール・フランク(リオネル・アベランスキ)、女性ではスタイリストのペギー・ロッシュ(ジャンヌ・バリバール)、学生時代からの親友でアンドレ・マルローの娘フロランス・マルロー(マルゴ・アバスカル)らとの交流を通してサガンの内面の苦悩を表出している。ペギー・ロッシュとは1991年彼女が亡くなるまでサガンと15年間共同生活を続けた。

(於いて:元町 シネ・リーブル神戸 Cinema 2 07/13日)
監督:ディアーヌ・キュリス
脚本:ディアーヌ・キュリス/マルティンヌ・モリコニ/クレール・ルマレシャル
出演:シルヴィー・テステュー/ピエール・パルマード/ジャンヌ・バリバール /アリエル・ドンバール/リオネル・アベランスキ/ギョーム・ガリエンヌ/ドゥニ・ポダリデス/マルゴ・アバスカル
原題:Sagan
配給:ショウゲート
日本公開日:2009年6月6日
2008年/フランス/122分

投稿者 愉悠舎 日時 2009年7月14日 (火) シネマの窓 | 個別ページ


2009年7月16日 (木)
劒岳 点の記

  日露戦争(1904年)後の1906年(明治39年)、陸軍陸地測量部は未踏峰の劔岳へ挑む。明治の時代、日本の高峰は陸軍によって征服されてきた。一方、1905年(明治38)に設立された日本山岳会はヨーロッパの技術を取り入れた近代登山で劔岳に挑む。

 陸軍測量士の柴崎芳太郎(浅野忠信)は立山連峰征服に尽力した地元の山案内人、宇治長次郎(香川照之)らを伴って劔岳頂上へのアプローチを探る。陸軍は日本山岳会の「遊び登山」の後塵を排するようなことがあれば陸軍の名がすたると言って、柴崎らに圧力をかける。長次郎は人を寄せつけない劔岳を畏怖(いふ)する地元の声に配慮しながらも、その先頭に立つ。日本山岳会との先陣争いに巻き込まれながら翌年、長次郎の案内によって柴崎らは劔岳に三角点を設ける。

 監督・撮影を勤めたのは映画「八甲田山」や「駅」・・・の撮影に携わった木村大作氏である。監督初作品となる「劒岳」はセリフを減らし、劒岳周辺に展開する四季折々の美しい風景を氏の目線に合わせ淡々と映し撮っている。

 厳しい自然の中に生きる山案内人長次郎の謙虚な自然感覚・生活感覚が印象的である。劒岳へのアプローチのひとつ「長次郎谷」に、その名を今に残している。

 (於いて:三宮シネフェニックス シネマ3 07/15日)

監督・撮影:木村大作
原作:新田次郎
脚本:木村大作/菊池淳夫/ 宮川敏正
音楽:池辺晋一郎
美術:福澤勝広、若松孝市
出演
浅野忠信/香川照之/松田龍平/宮崎あおい/
役所広司/仲村トオル/井川比佐志/国村隼/夏八木勲
配給:東映
公開: 2009年6月20日
2009年/日本/139分

投稿者 愉悠舎 日時 2009年7月16日 (木) シネマの窓 | 個別ページ


2009年8月 7日 (金)
グラン・トリノ

 クリント・イーストウッドが監督・主演を務めた「グラン・トリノ」を湊川の2番館で観た。2番館と言えども一月ほど前まで封切館で上映していたので、タイムラグを実感することはない。

 朝鮮戦争に従軍し、自動車工として働いて来たウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は妻に先立たれ、家族や近隣を当たり散らしながら、愛車グラン・トリノの傍らで、酒をあおりながら日常をやり過ごしている。長年教会にも背を向けてきたウォルトは、妻の遺言である「懺悔」にも素直になれない。彼は心に深い傷を負っている、朝鮮戦争で13人もの人を殺めた重荷を背負い込んでいる。

 そんなウォルトに心の変化が訪れる。アジア系移民モン族の一家が隣に引っ越してきた。一家の息子、タオ(ビー・ヴァン)は「仲間」にそそのかされ、ウォルトの愛車グラン・トリノを盗もうとする。それをきっかけとしてタオとの交流が始まる。タオの姉スー(アニー・ハー)からタオの家族へと交流は広がって行く。モン族の純な気持ちにウォルトの気持ちが次第に解けて行く。そんなある日、スーが「仲間」から暴行を受ける。

 ウォルトは人生の辻褄を合わすために、死に場所を求めて「仲間」に立ち向かって行く。

 クリント・イーストウッド監督が自ら演じたウォルトを通して、「滅び行くアメリカの良心」に警鐘を鳴らしている。

 (於いて:湊川パルシネマ 08/05日)

監督・製作:クリント・イーストウッド/原案: デヴィッド・ジョハンソン/ 原案・脚本: ニック・シェンク /音楽:カイル・イーストウッド/マイケル・スティーブンス
出演:クリント・イーストウッド/ビー・ヴァン/ アニー・ハー/クリストファ・カリー/コリー・ハードリクト/ブライアン・ヘイリー/ブライアン・ホウ/ジェラルディン・ヒューズ/ジョン・キャロル・リンチ

英題:GRAN TORINO
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開: 2009年4月25日
2008年/アメリカ/117分
投稿者 愉悠舎 日時 2009年8月 7日 (金) シネマの窓 | 個別ページ

2009年8月13日 (木)
セントアンナの奇跡

 ワイフの先祖の墓が和歌山城の麓にある。義妹と墓参りに出かけるワイフを車に乗せ自宅を出る。JR神戸駅でワイフを降ろし、近くの駐車場に車を置き元町方面に向かって歩く。明日看板の下りるロードショウ、「セントアンナの奇跡」を朝日会館(神戸朝日ビルディング)の地下にあるシネ・リーブル神戸で観る。

  事件は1983年ニューヨークで起きる。定年を3ヶ月後に迎える郵便局員が窓口に来た男を射殺する。新米の新聞記者は事件の取材に遅れ、何の記事も取れない。困っている記者を見かねた警察官は記者と犯人を引き合わす。何故郵便局員は突如現れた平凡に暮らす一市民を撃ったのか、記者は逮捕されたヘクター・ネグロン(ラズ・アロソン)から衝撃の事実を聞き出す。

 話は1944年にさかのぼる。イタリアのトスカーナ地方、アメリカ軍とドイツ軍の戦いの最中、アメリカの第92歩兵師団に黒人だけから成るバッファロー・ソルジャーに属していたヘクターと3人の黒人兵は、爆撃により死にかけた少年を助け、そのため仲間からはぐれ、とある村にたどり着く。少年や村人との交流、イタリアパルチザン、ナチスドイツ軍、アメリカ軍が複雑に絡み合ったトスカーナ、560名の女性、老人、子供が犠牲になったドイツ軍による「セントアンナ教会の大虐殺」などが、ヘクターの起こした事件の意味を解き明かして行く。

 黒人社会の社会派を代表するパイク・リー監督が、第二次世界大戦での黒人部隊の存在を引き出し、アメリカ社会に「もう一つのアメリカ」を投げかけている。

(於いて:元町 シネ・リーブル神戸 Cinema 3 08/13日)                                      
・監督:スパイク・リー
・原作・脚本:ジェームズ・マクブライド
・出演:デレク・ルーク/マイケル・イーリー/ラズ・アロンソ/オマー・ベンソン・ミラー/マッテオ・シャボルディ/ジョン・タトゥーロ 
・配給:ショウゲート
・原題: Miracle at St. Anna
・公開日:2009年7月25日
・ 2008年/米・伊合作/160分

投稿者 愉悠舎 日時 2009年8月13日 (木) シネマの窓 | 個別ページ


2011年5月21日 (土)
映画・「阪急電車」

  久しぶりに神戸へ帰った。久しぶりといっても一ヶ月半ほどだが・・・。帰りついでに映画を見た。これも久しぶりだ。

 「阪急電車」は阪急宝塚駅から西宮北口までの八つの駅と、電車の箱の中をつなぐ物語である。

 箱の中ではじめて言葉を掛け合った人々が、その短い触れ合いをきっかけとして、鬱屈した胸の内が晴れて行く、そんな人々の小さくて大きなドラマである。

 若い人たちの間で仲間はずれにすることを、「ハブする」と言うらしい。「省く」をもじっているのだが、コミュニティ仲間になかなか入れない人、仲間から抜けたい人、・・・。立ち止まることを許さない動く電車はコミュニティの再生産を営み続ける。

 見終わって、胸に落ちるものがある。心が温まる。

 「都会の砂漠(活動の場)」と「都会のオアシス(休息の場・住居)」を結ぶローカル線は現代日本の「いびつ」を抱え、今日も明日も走り続ける。(神戸にて)

 (於いて:シネモザイク  Cine2 5/20日)
監督:三宅善重
原作:有川浩(幻冬舎刊)
出演:中谷美紀/戸田恵梨香/宮本信子/南果歩
公開:2011年春
2011年/日本/119分

投稿者 愉悠舎 日時 2011年5月21日 (土) シネマの窓 | 個別ページ


2011年6月26日 (日)
プリンセス トヨトミ

 この映画の舞台になった大阪の空堀(からぼり)商店街が懐かしくなり映画館に足を運んだ。ただそれだけの理由で映画を観た。

 会計検査院の調査官が大阪の財団法人(大阪城跡整備機構)に目をつけ、使途不明な税金の正体に迫って行く。その先に「大阪国」の存在が浮かび上がってくる。

 大阪夏の陣を最後に絶えたと思われていた豊臣家。しかし、秀頼の子・国松は生きていた。大阪冬の陣の後、埋められた大阪城の外堀の一つである、空堀(現在の空堀商店街の在る辺り)の抜け穴を伝って、国松は何処かへ逃れた。

 大阪城内に秘かに掘られた巨大な地下室で豊臣家を400年間に渡り護ってきた「大阪国」民がいる。空堀商店街にある「大阪城跡整備機構」の事務所内に地下室への入口がある。この地下室・「大阪国」は維新政府と密約を結び、大阪国を承認させた。以後莫大な税金が「大阪国」に流され現在に至っている。

 原作を読んでいないので何とも言えないが、「歴史は権力者の都合のいいように塗り固められてきた」、とするなら、脈々と続いてきた「豊臣の血」を軸に、それを支えてきた「大阪国」民を絡め、その二つを結びつける工夫をしたならば、「大阪国」にリアリティを持たせられたのに・・・。

 奇想天外と言うか、奇抜な発想と言うべきか、いずれにしても楽しく観れる作品である。

 (於いて:2011.6.24 三宮 ミント神戸3)

監督:鈴木雅之
脚本:相沢友子
原作:万城目学『プリンセス・トヨトミ』(文藝春秋社刊)
音楽:佐橋俊彦
出演:堤真一/綾瀬はるか/岡田将生/沢木ルカ/森永悠希
    /笹野高史/和久井映見/中井貴一
配給:東宝
公開:2011年05月28日
2011年/日本/119分

投稿者 愉悠舎 日時 2011年6月26日 (日) シネマの窓 | 個別ページ


2011年10月 3日 (月)
一枚のハガキ

 徴兵で召集された100名がクジにより運命が決まる。「くじ運」に恵まれた6名が生き残る。生き残った一人、現在99歳の新藤兼人監督が、生き残った負い目を背負い、戦争により踏み潰される弱者の怒りを持って、戦争の愚を激しく突く。

 召集された100名は天理にある教会の宿舎の清掃を命じられる。任務を終えた兵士たちは「上官がひいたクジ」により、6名を残し戦地に駆り出される。生きて還れぬと知った森川定造(六平直政)は、6名の一人・松山啓太(豊川悦司)に妻・友子(大竹しのぶ)宛に一枚のハガキを託す。

 戦後、ブラジルへの逃避を試みる啓太は、身辺整理中に見つけた一枚のハガキを手に友子のもとへ。

 定造の死後、友子は定造の弟・三平(大地泰仁)を充てがわれたが、その三平も戦死、息子二人を失った父・勇吉(柄本明)、母・チヨ(倍賞美津子)は、息子たちのあとを追うように逝く。

 ブラジル行きをやめ、二人は麦の種を撒き、「一握の麦」にならんと決意する。

 麦をクローズアップした、いつまでも踏み続ける、麦踏みのシーンがある。踏まれてもなお生きる麦に、希望の光が見えてくる。

(シネ・リーブル神戸 9月30日)
監督・原作・脚本: 新藤兼人
出演: 豊川悦司/大竹しのぶ/六平直政/大杉漣/柄本 明/倍賞美津子/津川雅彦
配給:東京テアトル
公開:2011年8月13日(神戸公開日)
2011年/日本/114分

投稿者 愉悠舎 日時 2011年10月 3日 (月) シネマの窓 | 個別ページ