カテゴリ「生きものたちの雑木林」の記事
2008年6月 5日 (木)
サシバ(改、ハヤブサ)
2015.07.07 以下の冒頭文を追補
野鳥に造詣の深いTさんの見立てによると、本文の鳥は「サシバ」でなく「ハヤブサ」のモヨウ。
ここに訂正する。
ハヤブサ
頭部の羽衣は黒い。頬に黒い髭状の斑紋が入る。体上面や翼上面の羽衣は青みがかった黒。喉から体下面の羽衣は白く、胸部から体側面にかけて黒褐色の横縞が入る。(
Wikipedia 最終更新日 2015.05.26)

朝9時過ぎ、体長50cmほどの大きな鳥が回廊の先に止まっていた。
ここは良く鳥が羽を休めている。メジロ、ヤマバトなどが回廊の手摺に足を置き、しばしの休息をとった後、羽を広げて何処(いずこ)へか去って行く。
今日回廊を訪れた鳥は今までになく大柄で、鉤(かぎ)状の鋭いくちばしと鉤爪に一瞬たじろぐ。猛禽類の迫力が鳥の全身にみなぎっている。
カメラを持って再びデッキに出ると、まだ立ち去っていなかった。鳥を写真に収め、インターネットで鳥の名前を探した。
どうやらサシバ?のようだ。
サシバ(差羽)は里山や丘陵地に、この時期やって来る渡り鳥で、冬場は東南アジアなどへ渡る。
体長は50cmほどでタカ科に属する。
「雄の成鳥は、頭部は灰褐色で、目の上の白い眉斑はあまりはっきりせず、個体によってはないものもいる。体の上面と胸は茶褐色、のどは白く中央に黒く縦線がある。体下面は白っぽくて腹に淡褐色の横縞がある。雌は眉斑が雄よりも明瞭で、胸から腹にかけて淡褐色の横縞がある」(Wikipedia)
投稿者 愉悠舎 日時 2008年6月 5日 (木) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2008年6月23日 (月)
愉悠舎の常連

愉悠舎には人間のほかにいろいろな鳥や昆虫たちがやって来る。
その中でもっとも訪問頻度の多い鳥はメジロである。メジロは通年にわたって常緑樹の多い愉悠舎の雑木林でさえずっている。
メジロの鳴き声に交じって、ウグイスの鳴き声もときとして聴こえるが、ウグイスを視界に捕らえることはない。メジロは集団でやってきて、ひとしきり「ピーチクパーチク」しゃべったあと、みんなで何処かへ行ってしまう。
ときどき回廊の手すりの上に止まっていることもあるが一羽である。手すりの上で二羽仲良く羽を休めている姿を視るのはこれが始めてである。
蒸し暑い毎日が続く梅雨の真っ最中、クワガタムシの一番客がやって来た。
クワガタムシは毎年夏の夜、デッキに灯りをともしていると必ずやって来る。
今年は夏を待てないのか、もうやって来た。
投稿者 愉悠舎 日時 2008年6月23日 (月) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2011年2月16日 (水)
ツグミ

永らく(一年半)眠っていた当ブログを再開することにした。一旦閉じたブログであるが、男心?と何とかやらは変わりやすい、とでも思って許して下さい。
淡路島には200種類ほどの小鳥が、棲息あるいは遠くから飛来してくる。
私が棲むこの淡路の団地にも季節を問わずいろんな鳥たちがやって来て、私の目と耳を和ませてくれる。
今日は先日カメラに収めたツグミ君だ。
「ツグミ(鶇、Turdus naumanni)は、動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ツグミ科ツグミ属に分類される鳥類。
夏季にシベリア中部や南部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部などへ南下し越冬する。日本では冬季に越冬のため飛来(冬鳥)する。和名は冬季に飛来した際に聞こえた鳴き声が夏季になると聞こえなくなる(口を噤んでいると考えられた)ことに由来するという説もある。
全長24センチメートル。翼開張39センチメートル。色彩の個体変異が大きい。
嘴の色彩は黒く、下嘴基部は黄色。後肢の色彩はピンクがかった褐色。
頭頂から後頸の羽衣は黒褐色、背の羽衣は褐色。喉から胸部は淡黄色、胸部から腹部の羽衣は羽毛の外縁(羽縁)が白い黒や黒褐色。尾羽の色彩は褐色や黒褐色。翼の色彩は黒褐色で、羽縁は赤褐色。
平地から山地にかけての森林、草原、農耕地などに生息する。越冬地ではまず山地の森林に群れて生息しその後に平地へ移動し分散する。鳴き声(地鳴き)が和名の由来になったとする説(この場合、ミは「鳥」や「群れ」を指すメがなまったとされる)もある。
食性は雑食で、昆虫、果実などを食べる。農耕地や河原などの開けた地表で採食を行う。」(Wikipedia フリー百科事典)
投稿者 愉悠舎 日時 2011年2月16日 (水) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2011年7月11日 (月)
コゲラ

ガラス戸を強く叩く音がした。私を呼ぶワイフの声に下へ降りていった。デッキに小鳥が羽根を広げたまゝうずくまっていた。
ワイフの話によると、大きい鳥とぶつかって、落ちて来る途中ガラス戸に当たり、デッキに叩きつけられたとのこと。
「気つけ薬」に水をやろうとしたが飲まない。「訴えるような目」で見つめられる。小鳥を写真に収めるがフラッシュにも反応しない。「しっかりせよ!」と私、「どなんしょ」とワイフは気をもむ、・・・数分後。
心配をよそに、突然小鳥は飛び立って林の中に消えた。よかった、よかった。
コゲラのようだ。
コゲラ(小啄木鳥)はキツツキ科に分類され、小さいキツツキの意味だって。もともと淡路島にキツツキ類は棲息していなかったが、近年キツツキ類が見られるようになった。淡路島に於けるコゲラは留鳥らしく、年中この辺りをウロウロしている。
「コゲラ:全長15cmほどで、スズメと同じくらいの大きさ。日本に生息するキツツキとしては最も小さい。・・・灰褐色と白のまだら模様の羽色をしている。・・・つがいや家族がいっしょにいることが多く、お互いの確認をするため「ギー、ギー」という声を出す。なわばりの主張や、遠方への自分の位置の伝達、巣立ったヒナが親鳥に給餌をねだるときなどには、「キッキッキ」という強い声を出す。嘴で木を強く連続して叩いて音を出すドラミングも行う。ドラミング音は、アカゲラなどの大型のキツツキに比べ小さく短い場合が多い。
小さい体の割には、20ha ほどの広いなわばりを持っており、一度繁殖を始めると同じ場所に生息し続ける。つがいの絆も、片方の鳥が死ぬまで続くことが多いようだ。また、単独やつがいでいる場合のほか、シジュウカラなどと混群をつくる場合もある。枯れ木や生きた木の枯れ枝などに巣穴を作る。巣穴は毎年新しく掘る。
食性は雑食だが、主に昆虫などの節足動物を捕食し、木の実を食べることもある。樹皮につかまり、縦横にこまかく移動しながら、表面からつまみとったり、つついて小さい穴を開け、長い舌を隙間や昆虫の掘った穴に差し入れて摂食する。」(Wikipedia
フリー百科事典)
投稿者 愉悠舎 日時 2011年7月11日 (月) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2011年11月 6日 (日)
ジョウビタキ・オス

冬鳥がやって来る季節になった。
昨日の朝8時過ぎ私の部屋から小雨模様の窓の外を眺めていると、電線に一羽の小鳥が羽根を休めにやって来た。
何はともあれ写真に収めなければと、カメラを持ち出しパチリ。
窓を開けているスキに飛び立たれると困るので、窓越しに撮った。その上、デジタルズームで撮ったので画質の劣化は否めない。
美しい鳥である。
インターネットで小鳥の正体を探った。
ジョウビタキのオスである。
体長は15cmほどで、オスは頭の上が白く、目の周りが黒い。腹から尻尾にかけて橙色をしており、羽根は黒褐色だが中ほどに白くて細長い斑点がある。ちなみに、メスは頭が淡褐色で、オスとの見分けは簡単らしい。
淡路島にやって来るジョウビタキは公園や河原,農耕地などで越冬するようだ。
ジョウビタキの飛来元は、「チベットから中国東北部、沿海州、バイカル湖周辺で繁殖し、非繁殖期は日本、中国南部、インドシナ半島北部で越冬する。日本では冬鳥として全国に渡来する。北海道で繁殖した記録が1例ある。
韓国では留鳥。」(Wikipedia 更新日 2011年8月15日)
鳴き声とジョウビタキの名前の由来は「地鳴きは自転車のブレーキ音を短くしたような声で、「ヒッ」や「キッ」と聞こえる甲高い声と軽い打撃音のような「カッ」という声を組み合わせた特徴的なものである。「ヒッ」の声はかなり遠くまで届く。早朝にも鳴くことが多く、2度「キッ、キッ」、続いて打撃音の「カッ、カッ」がくる。この打撃音が、火を焚くときの火打ち石を打ち合わせる音に似ていることから、「火焚き(ヒタキ)」の名が付いたとされる。」(Wikipedia
更新日 2011年8月15日)
投稿者 愉悠舎 日時 2011年11月 6日 (日) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2012年4月27日 (金)
匂う風の中で


心地よい風の季節がやって来た。
小屋の廻りを芽吹いた木々たちが覆った。
この頃、地の中にいた生き物たちが、いっせいに地上に溢れ、我が世の春を謳歌する。
ここ最近、毎日のようにやってきてミニコンサートを開いてくれるメジロがいる。それも一羽、大柄で鳴き声も大きいのでオスだろう。力強い音色を誰に向かって奏でているのか。
婚活か?、それとも誰かをターゲットにしたプロポーズ大作戦か?
大きな声を張り上げるが、誰も寄って来てくれない。毎日毎日アカシアの小枝の決まった場所に陣取り、ソロ活動を続けている。
時々何かを思い出したように飛び去って行くが、すぐ舞い戻ってくる。同じ場所に席を占め、またひとしきり自慢の声を披露する。それを繰り返し、メジロ君は独演会を終える。
メジロ君、あしたもよろしく。
目に映る眺めも緑が増してきた。
移ろう季節の中にたおやかな風が立ち止まり、緑の葉をやさしく包み込む。
風の匂う季節がやって来た。
投稿者 愉悠舎 日時 2012年4月27日 (金) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2012年6月12日 (火)
梅雨に舞うクマノミズキ

クマノミズキ(熊野水木)が多弁の花を咲かせた。
愉悠舎の前、玄関へのアプローチ横に佇んでいる樹の上の方の枝に、ひっそりと群れを成して花をつけている。
下から見上げても葉に隠れて見えないが、ロフトの小窓から見ると乱れ咲く花たちの息遣いが聴こえてくる。
この樹は、10年ほど前、種がこの地に落ちたのに始まる。小鳥が運んできたのか?風に乗って地に舞い降りたのか?いつしか芽が息吹き、愉悠舎に棲み付いてしまった。樹の名前は近くの造園会社の人が教えてくれた。
成長したクマノミズキは今年の春先、樹の幹から大量の樹液交じりの水を吐き出した。それが何日も続いた。そして今、枝一杯に黄白色の小さな花が咲いた。
クマノミズキ(熊野水木)の名は、熊野地方で発見され、地中から吸い上げた水分を樹の幹から滴り落とすところから、「熊野水木」と呼ばれているらしい。
5mほどに成長した樹は、ようやく花をつけるまでに成長し、風交じりの小雨に揺れながら、梅雨空に向かってあでやかな舞を演じている。
クマノミズキ(熊野水木)
「樹高は10-15m。枝を扇状に四方に広げる。若枝は紫紅色で、はじめ細かい毛をもつが、のちに無毛になる。葉は長さ2-5cmの葉柄をもって互生し、広卵形から楕円形で縁は全縁、先はとがる。裏面は白く、弓形に曲がった5-9対の葉脈が隆起する。
花期は5-6月。新枝の先に多数の白色4弁の小白色花を散房花序につける。果実は核果、球形で紫黒色をしている。
和名は早春に芽をふく時、地中から多量の水を吸い上げることから。」(Wikipedia 更新日 2009年9月27日)

投稿者 愉悠舎 日時 2012年6月12日 (火) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2012年6月25日 (月)
梅雨の訪問客・ツバメ

丸太小屋のドーマから梅雨空を眺めているとツバメがやって来た。
神戸に居た頃はマンションの入口に居を構えて活動しているツバメたちをよく見かけたが、最近、その姿もあまり見られなくなった。都会にはもうツバメたちの帰る家もなくなってしまったのだろうか。
都会を見捨てたツバメたちは田舎にやって来た。春になるとツバメを見かけ、梅雨時になるとその賑わいを増す。
淡路島のこの郷のどこにねぐらを構えているのか?
ツバメたちは人家の密集地に家を造るらしいが、ここは人里は離れた山の中?それらしい気配に接することはない。
山の下の市街地に彼らの棲家が在り、毎日ここまで出稼ぎに来ているのかも知れない。
ツバメ夫婦は仲が良い。今朝も2羽電線にとまり、仲睦まじい姿をひとしきり披露したあと、そろって飛び立って行った。
投稿者 愉悠舎 日時 2012年6月25日 (月) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2013年2月 5日 (火)
ジョウビタキ・メス


身近に見る冬鳥の一つであるジョウビタキのメスをとらえた。
単独行動をするジョウビタキは警戒心の薄い鳥である。庭で作業をしていると近くまでやって来て一休みする。
この一ヶ月ほど、庭をウロウロしていると必ずやって来て私の行動を見ている。
人なつこい鳥である。
カメラを取りに家の中に入り、とって返すと、何処に行っていたのか?又やって来て私の近くで休憩する。距離にして5mほどだろうか。カメラを構えても逃げないが、如何せん安もののGE製なので写りが悪い。鮮明な画像にならないので、ウィキペディアから写真を借りた。(左上の画像)
下の画像は庭のあちこちを行き来するジョウビタキのメスの姿で、泣き声はキ~、キ~と車のブレーキ音のような、機械の摩擦音のような少し変わった鳴き方をする。
投稿者 愉悠舎 日時 2013年2月 5日 (火) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ
2013年7月 3日 (水)
ニホンイシガメ

池から出て甲羅干しでもしているのか、「海平の郷」内の道路をカメが歩いていた。
車から降りてスマホのシャッターを切った。
その直後、ミゾに飛び込んだ(落ちた?)。
仰向けになり、もがいていたが、すぐに体勢を整えると、また歩きだした。
甲長20CMほどのカメだった。
カメの種類を調べたが、体長や姿かたちから「ニホンイシガメ」と思われる。
下記の概説に依ると、ニホンイシガメの成長したメスであろう。
・ニホンイシガメ(日本石亀)
「最大甲長22センチメートル。オスよりもメスの方が大型になり、オスは最大でも甲長14.5センチメートル。脊髄に断続的に瘤状の盛り上がり(キール)がある。後部縁甲板の外縁はやや鋸状に尖るが、老齢個体では不明瞭になる。背甲の色彩は橙褐色、黄褐色、褐色、灰褐色、暗褐色などと個体変異が大きく、一部に黄色や橙色の斑紋、暗色斑が入る個体もいる。背甲と腹甲の継ぎ目(橋)の色彩は黒や暗褐色一色。喉甲板はやや突出して反り上がり、左右の喉甲板の間に浅い切れこみが入る。左右の肛甲板の間に切れこみが入る。腹甲の色彩は黒や暗褐色一色だが、腹甲外縁に黄色や橙色の斑紋が入る個体もいる。
頭部はやや小型。吻端はやや突出し、上顎の先端は鉤状に尖ったり凹まない。後頭部側面は細かい鱗で覆われない。咬合面は狭く、隆起や突起がない。頭部の色彩は黄褐色や暗黄色、褐色で、側頭部に不明瞭な黒い斑紋が入る。四肢はやや細く、前肢前面には丸みを帯びた大型の鱗が重ならずに並ぶ。指趾の間には指趾の先端まで水かきが発達する。尾は長い。四肢や尾の色彩は黒や暗褐色で、四肢や尾の一部が黄色や橙色になる個体もいる。
・・・
幼体やオスの成体は背甲が扁平で、メスの成体は背甲がややドーム状に盛り上がり幅広い。またオスの成体は腹甲の中央部がわずかに凹む個体もいるが、メスは腹甲の中央部がわずかに突出する。オスは尾がより太いうえに長く、尾をまっすぐに伸ばした状態では全体が背甲の外側にある。メスは尾をまっすぐに伸ばしても総排泄口の一部が背甲よりも内側にある。
河川、湖沼、池、湿原、水田などに生息し、やや流れのある流水域を好む。半水棲で水生傾向が強いが、夏季に陸づたいに一定の地域内にある複数の水場を移動することもある。昼行性だが、夏季に気温が高い日には薄明薄暮傾向が強くなる。日光浴を非常に好む。耐寒性が強く、水温3-5℃の環境下での活動が観察された例がある。冬季になると水中の穴や石の下、堆積した落ち葉の中などで冬眠する。
食性は雑食で、魚類、カエルやその卵および幼生、昆虫、甲殻類、貝類、ミミズ、動物の死骸、植物の葉、花、果実、藻類などを食べる。水中でも陸上でも採食を行い、農耕地で地面に落ちた野菜や果物を食べることもある。同種他種問わず他のカメが産卵している最中に、その卵を食べることもある。・・・。」(Wikipedia 更新日 2013年6月20日)
投稿者 愉悠舎 日時 2013年7月 3日 (水) 生きものたちの雑木林 | 個別ページ