丸太小屋の四季 その6
「ビワ」の袋掛け

神戸に住む知友が鉢植えしたビワの木を持って淡路にやって来てから、もう十年近く経つだろうか?、そのビワの木はマンションのベランダで育てられていたが、育つにつれて手に負えなくなり、大地に解き放つべく淡路島にやって来た。
「神戸生まれの淡路島育ち」のビワの木は大きく育ち、今では実を付けるまでになった。
数年前から実を抱き始めたが虫や鳥たちに先を越されほとんど我々人間の口に運ばれることはなかった。
業を煮やしたワイフは「今年こそ、鳥たちに食べさせへんで」と、張り切った。
ホームセンターで掛け袋を買ってきて、未だ青く熟れる前のビワに袋掛けをした。
高いところは私が脚立に昇り、作業をした。
一時間ほどの労働であったが、思ったより大変な作業である。
農業に従事する人たちの苦労に思いを馳せる。
ビワについて少し調べてみた。
ビワ(枇杷、学名: Eriobotrya japonica)は、バラ科の常緑高木およびその果実。中国南西部原産。英語の「loquat」は広東語「蘆橘」(ロウクワッ)に由来する。日本には古代に持ち込まれたと考えられている。またインドなどにも広がり、ビワを用いた様々な療法が生まれた。中国系移民がハワイに持ち込んだ他、日本からイスラエルやブラジルに広まった。トルコ、レバノン、ギリシャ、イタリア南部、スペイン、フランス南部、アフリカ北部などでも栽培される。同じ漢字でも中国での呼称は「ピパ」。(Wikipedia
更新日 2013年4月29日)
投稿者 愉悠舎 日時 2013年5月22日 (水) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
望楼からの眺め(水田・’13.6.5)

温暖な地、淡路島に連作が根付いている。
稲作、レタス、タマネギが繰り返し同じ土で育つ。
水の引かれた田は田植えを待つ。
この地方のコシヒカリは少し粘りがある。
梅雨に入ったのに、雨がない。
稲作に影響が出なければよいのだが?
投稿者 愉悠舎 日時 2013年6月 5日 (水) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
望楼からの眺め(雨上がりの梅雨空・’13.7.4)

昨夜来の雨が止んだ朝、雲が山肌を撫で、霧が山あいを流れる。梅雨の合い間に漂う二筋の帯は天女の羽衣か。
束の間の遊泳を楽しんだ雲や霧も何処かへ去り、また雨が落ちてきた・・・。
≪馬鈴薯の うす紫の 花に降る
雨を思へリ 都の雨に≫ 石川啄木
投稿者 愉悠舎 日時 2013年7月 4日 (木) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
初期化

丸太小屋を建てて(1999.9)14年が経った。
「歳月人を待たず(歳月不待人)」と、陶淵明は詠ったが、
樹木も私を置いて、ドンドン大きくなった。
建設当時、家の中から見えていた前方の景色がいつの間にか見えなくなった。
一年一年少しずつ隠れて行き、気が付いたときは、海や友が島そして淡路の海岸線も消えてしまった。
最初、海や島の眺望に接したとき、無意識のうちに「いつまでも同じ姿で・・・」と。
さにあらず、自然や歳月はそんなに甘いものではなかった。
意を決して、樹木のサンパツに取り組んだ。
一日、2時間ほど働いて10日ぐらいかかった。いや、もっと掛かったかも知れない。
まだ木々の後片付けが残っているが、14年前に戻った。
いつまでも同じ景色を望むなら、それに向かう努力を日々怠ってはならない。歳月は人を待ってくれない。
酒をたしなみながら、移り行く風景をめでる幸せを取り戻した。
投稿者 愉悠舎 日時 2013年10月24日 (木) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
薪ストーブの燃料

先日、樹木のサンパツを行なった。その際、ウバメガシの間伐も同時に実施した。
今日、切り倒しそのまゝにしていた樹を、チェーンソーとノコギリを使って持ち運びできる大きさに切った。
我が樹林のウバメガシは毎年この時期ドングリの実を付け、私たちの目を楽しませてくれていた。その内の数本を伐った。
紀州の炭、備長炭の多くはウバメガシを使っているが、ここでは薪ストーブの燃料になる。伐採したウバメガシはこの先、チェーンソーと斧により、ストーブで使える適度な大きさに刻む。そして、やがて来る冬に備える。
投稿者 愉悠舎 日時 2013年10月29日 (火) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
冬支度

暑い夏がヤット終わったのに、もう冬の足音が忍び寄る。秋を飛び越して冬がやって来る。
今年は春も短かかった。「日本の春」、「日本の秋」はどこへ行ってしまったのだろうか。
四季の移ろいの薄らぎは人心に弛緩を生む。
4日、関西は「木枯らし1号」に襟を立てた。
冬に備えてストーブ用に薪を調達した。今年は我が庭に棲息しているウバメガシ(姥目樫)を2本間伐したのでそれを使った。淡路地方でウバメガシをバベの木と呼ぶ。
バベの木をストーブに入れるのはこの冬が初めてだ。今まで集めた薪の中でバベは最も硬い部類に入る。したがって、火持ちが良い筈であるが、何せ冬が迫っており乾燥期間が長くない。伐採して間がない木たちの乾燥度合いが気になる。
薪ストーブは三度汗をかくと言われる。
一度は薪の取り入れ作業二度目は薪割り作業、最後はストーブの中で燃える薪の熱気で汗をかく。
かいた汗の分だけ心身が癒される。最後にかく汗は「ほっこり」と。
投稿者 愉悠舎 日時 2013年11月10日 (日) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
二度目のサンパツ

ゴールドクレストの樹を刈った。
前回刈ったのが何時だったか?過去のブログをめくった。
2006年11月ごろに樹の上部を切っている。
当時、ゴールドクレストの樹は三本植わっていた。その後、台風で三本の内一本が倒れた。この樹は根が張らず、かつ浅い。前回、刈る時期を遅らせていたら共倒れになっていたかも知れない。
残った二本も当時のそれを超える高さに成長した。早く切らねばと思いつつ伸ばし伸ばしになっていた。少し放置しすぎたきらいもあるが、刈り取り作業を行なった。
樹の三分の一ほど切ったあと、私なりの下手な剪定作業を行ったが、格好よく出来なかった。
毎年、こまめに面倒を見てやらなかったツケと思い、あきらめた。
投稿者 愉悠舎 日時 2014年1月14日 (火) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
海辺の里に降る雪

淡路島にも雪が積もった。
朝起きると窓外は一面、雪。
朝食を済ませ、スマホを手に小屋の周辺を撮った。
これほど多くの雪を見るのは淡路に来て初めてだ。踏みしめればキユッキユッと乾いた音がする。
間断なく降る雪はいつ果てるとも知れない。
石川啄木の歌集・一握の砂に雪を歌った短歌が多くある。それらの歌と共に小屋周辺の眺めを遠い日にダブらせたい。
やはらかに積れる雪に 熱(ほ)てる頬(ほ)を 埋(うづ)むるごとき 恋してみたし

子を負ひて 雪の吹き入いる停車場に われ見送りし妻の眉かな

うす紅く雪に流れて 入日影(いりひかげ) 曠野(あらの)の汽車の窓を照らせり

空知川雪に埋うもれて 鳥も見えず 岸辺の林に人ひとりゐき

さいはての駅に下おり立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入いりにき

よりそひて 深夜(しんや)の雪の中に立つ 女の右手(めて)のあたたかさかな

投稿者 愉悠舎 日時 2014年2月14日 (金) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
昨日の雪景
雪の一日が明けた今朝、所々に残雪が。
昨日、小屋の前と回廊から撮った風景ふたつ。


今朝の空は澄んでいる。
私の部屋から大阪・阿倍野に在る地上300mの超高層ビル「あべのハルカス」が見える。
投稿者 愉悠舎 日時 2014年2月15日 (土) 丸太小屋の四季 | 個別ページ
クエ鍋

半年に一度、神戸方面からやって来る連中がいる。
この日の宴会は「クエ鍋」。
クエは高級魚なので、私のような年金生活者はそう口に出来ない。
連中の一人が、知り合いの魚屋さんから仕入れ、姫路から明石海峡大橋を渡りはるばる淡路島に届いた。
魚屋さん手製の「ポン酢」でいただく。クエは脂の乗った魚なので、濃い目のポン酢が合う。キモも・・・。それにから揚げ、話に熱中し、ヒレ酒を造るのを忘れたので、ヒレは我が家のものに。
鍋をつつきながら、この夜の幹事が計画したセレモニーを笑いの中にこなす。
鍋が一段落したところで、誰が言い始めたのかカラオケ大会に。
カラオケが予想外に盛り上り、散会は日にちが変った午前一時。
お疲れさん。

翌日、みんなで「広田梅林」へ行った。

投稿者 愉悠舎 日時 2014年2月16日 (日) 丸太小屋の四季 | 個別ページ