淡路の木漏れ日 04/10

淡路の木漏れ日 4

♪ああ、さうだよ、アカシアの花が咲いてる・・・♪


 数日前の朝、デッキから回廊に出るとニセアカシアの枝に花が咲いている。たしかその前日は咲いてなかったように思う。愉悠舎の敷地内に生息する数本のアカシアにはじめて花が咲いた。苗を植えてから15年ほど経つがやっと開花期を迎えた。

 日本では一般にアカシアと呼んでいるのはこのニセアカシアをさし数多くの唄にもよまれ、この時期日本の季節を彩っている。

 アカシアは近年他の植物に害を及ぼすとして排斥される傾向にあるが、旺盛に二酸化炭素を取り込み、酸素を放出しているので環境に優しい。

 アカシア蜂蜜はその上品な香りで蜂蜜の女王と呼ばれている。
 今から一ヶ月蜂の飛来で愉悠舎近辺は賑わいを見せるだろう。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年5月 8日 (木) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ


 

 

 

 

 


アカシアへ

 今年、我らが郷に生きるニセアカシアたちの多くが白い房のような花を咲かせ始めた。
 近づくと強い香りが花をつく。

 ハリエンジュ(針槐)ともいう北アメリカ原産のニセアカシアは街路樹などに使用されており、歌に詠まれているのもニセアカシアであり、アカシア蜂蜜もニセアカシアのことである。

 日本で一般にアカシアといえばこのニセアカシアのことをいい、ほんとうのアカシアはオーストラリア原産の、フサアカシアや銀葉アカシアなどで黄色い花を咲かせる。日本ではそれらをミモザと呼んでいるようだ。

 ニセアカシアたちが花をつけ始めたのを機に、今後良きにつけ悪しきにつけ世話になるニセアカシアを「アカシア」と呼ばせてもらおう。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年5月10日 (土) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ



二つの漁法

 昨日の早朝、愉悠舎下の海沿い近くで漁をしている船団を目にした。
 よく見ると2隻が一組になって網を引っぱっている、船曳網のようだ。各々の漁船の前にもう1隻小さい船が同伴しているのもある。
 このような船の軍団に、指揮を執る船からスピーカーで、各船に指示が飛び、漁船が右往左往しながら漁に勤しんでいる。
 朝もやを突くスピーカーの音と漁船のエンジンの音で、愉悠舎の一日がはじまる時もある。

 日本で行なわれている漁法は1本釣り、はえ縄、定置網、底引き、・・・いろいろあるが、日本では見られない漁法に昨年出合った。    

 インドのコーチンで行なわれていた漁法でチャイニーズ・フィッシングという中国の古い漁法だ。
 コーチンはインドの南部西側の港町でインド最古の聖フランシス教会があり、その中にバスコ・ダ・ガマの墓石もあり近くにユダヤ教のシナゴーグもある。
「インドらしからぬ」緑濃い、美しい街並みが旅人を優しく迎えてくれる。
 アラビア海に面したコーチンで行なわれているチャイニーズ・フィッシングは四つ手の網を手動で海の中に沈め、網の中にやって来る魚を気長に待って引き上げる、中国から伝わった昔ながらの漁法である。
 チャイニーズ・フィッシングは中国の福建省アモイでも見ることができるらしい。

 漁はチャイニーズ・フィッシングのように、素朴な漁法の延長線上にあるべきだと思うのは、単なる感傷に過ぎないのだろうか。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年6月 3日 (火) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ


水田


 田植え後の水田を愉悠舎から撮った。
 田植えを待つ水田も少しあるが、ほぼ田植えは完了。
 今から稔りの秋に向けて、イネ作りの奮闘がはじまる。
 水田は日本の伝統的な文化の一つである。
 稲田は私たちの遠い祖先から受け継いだ日本の原風景であり子孫に残すべき尊い財産である。
 たわわに実る日を静かに見つめていよう。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年6月18日 (水) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ


洲本の花火


 昨夜、淡路最大の花火大会が洲本港、大浜海岸周辺で行われた。打ち上げ花火の数が5200発と多い。ちなみに、一昨日神戸で開催された「第38回みなとこうべ海上花火大会」の打ち上げ数が6200発なので規模的には神戸のそれと比べても遜色がない。
 午後8時から一時間ほどの「真夏の夜の饗宴」を愉悠舎望楼から観た。饗宴の始まる前、お隣では観覧用舞台造り(←)に余念がなかった。

 花火大会で思い出すのは「大曲の花火」。 「全国花火競技大会」と銘打った競技会が秋田県の大曲でこの時期行われる。15年も前のことであるが、競技会が行われる日出張で大曲にいた。市内は朝から車の渋滞で身動きの取れない状態であった。会場のある雄物川の河川敷に、炎天下のもと沸くように人が集まってきた。当時、地元の人の話によると、花火競技会に全国から製造元の花火師がやってきて、その年の新作を競い合う。それを見て、全国からやって来た花火買付け業者が翌年の花火を予約する、いわばプロの大会なのだ。私は花火競技会を見物するにはいたらなかったが、東北の小都市が沸いたあの日を花火大会の時期になると思い出す。

 その花火競技会も最近ではもっとすごいことになっているらしい。人口約4万人の大曲市に昨年は76万人の人が集まったらしい。当時は20万人と聞いていたので最近の混雑ぶりが想像できる。同花火競技会は有料観覧席があり、A席(定員6名)一坪(畳2枚)の広さで19,000円するらしい。


投稿者 愉悠舎 日時 2008年8月 4日 (月) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ

幕引きを前に・「喫茶ハルボン」

 幕引きを前に近くの「ハルボン倶楽部」へお邪魔した。近く「喫茶部」を閉じるということを聞いていたので今月で終わりかと思い駆け参じた。それは私の早とちりで9月までは閉じないらしい。私は「喫茶部」に対し不実な訪問者である。「喫茶部」を開いて6年半になるらしいが、その間数えるほどしか行っていない。

 マダム・ヨーコ&ムッシュ・ケンジが主宰するこのサロンは、土曜日、日曜日の午後開かれており、ここ「海平の郷」ばかりでなく近郊近在から人が集まる。ムッシュがブレンドしたコーヒーとマダムの創作ケーキで話に華を咲かせる。ひとしきりダベったあと、人は三々五々散って行く。ただそれだけのことである、「ただそれだけ」でいい、それを至福のひと時と言うのは言いすぎだろうか?

 このハルボン邸に私の好きなスポットがある。ログハウスの横、斜面に突き出た大きな舞台がある。ここから見る神戸の夜景がいい。遮るものの何もない30km彼方の神戸の光が潤む。澄んだ夜は神戸から阪神間そして大阪へと連なる光の帯が夜空に戯れる。

 舞台から神戸方面を見て、目を左に転じると喫茶ルームがある。ムッシュ手造りのテーブルが訪問者を迎える。出窓に飾られたアートの数々は訪問者の出品であろうか。この舞台装置を駆使するマダム&ムッシュの演出によってサロンが華やぐ。

 間もなく舞台に幕が下りる。

 この先「ハルボン倶楽部」は何処を彷徨うのか?

 航海の無事を祈る!



投稿者 愉悠舎 日時 2008年8月30日 (土) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ



神戸ビーフも松坂肉も淡路の牛

 「第90回兵庫県畜産共進会・淡路市産業祭」が淡路家畜市場で行われた。雨が少しパラつく中ワイフと出かけた。 淡路に来て知り合ったワイフの友人が「ぽんぽこ」の名前で「南京玉すだれ」の演技を披露すると言うので付き合った。産業祭の会場は物産等の販売や淡路ビーフの無料振る舞いで賑わっていた。ハモ汁とハモの天ぷらを各々200円で食したあと「南京玉すだれ」までの時間を、隣で行われている牛の審査会を見学した。種牛と肉牛の審査会の最中で午後からは肉牛のセリも行われるらしい。

 肉牛最高の名誉賞に輝いたのは丹波笹山で育てられた牛(上写真)で、体重が730Kg余りある。審査員の談によると、良い牛の条件は大きいばかりでは駄目で、肩や腰周りの肉の付き方などを細かく評価するらしい。

 牛に携わっている二、三の人からいろいろ話を聞くことが出来た。今ここに、県下一円から牛が集まってきているが、その中で淡路で生まれた牛の運命について聞いた話しを、紹介しよう。

 淡路島では昔から放牧による飼育が行われていたが、120年ほど前「但馬牛」を導入し交配した。したがって、淡路牛は「但馬牛」の血が受け継がれてきている。淡路で生まれた「但馬牛」は子供のとき毎月18日に、ここ淡路家畜市場で開催されるセリ市に連れてこられ売られて行く。売られた牛が松坂に行って育てられれば松坂牛になり、神戸近郊では神戸牛となる。

 このマーケットでは和牛子牛の他に肉牛や肥牛のセリも行われている。牛のセリ市は兵庫県では但馬(養父)と淡路の2ヶ所しかなく「但馬牛」の精液は県外不出なので、「世界の舌を魅了」する「但馬牛」が県外で産出されることは無い。ちなみに、肉牛のセリで落とされる値段は平均150万円、高いのは1000万円の値がつくらしい。

 今、淡路ビーフはローカルからメジャーへと成長しつつあるらしい。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年10月26日 (日) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ


2008年11月10日午前9時52分


 淡路島も秋めいてきた。

 「秋はもの悲しい」そう想い続けて、生きて来た。

 この齢になると、秋景色の中に日だまりをまさぐるようになった。

 話し相手のいない、丸太小屋に一人いると、何故か涙がこみ上げてくる。

 悔い多き過去の日々に想いを馳せると、心が昂ぶる。

 昂ぶる裡を鎮めるために小屋の望楼に出た。

 望楼にはいつもの風景があった。午前9時52分・・・。

 淡路島に常駐をはじめて、まもなく一年になる。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年11月10日 (月) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ



十六夜の満月


 昨日は十五夜で今日は十六夜月、今日の月の出は16時、少し遅れて18:08分に撮った。まだ空は暮れていなかったが、海面に月の帯が映えていた。このような薄暮の月景を淡路に暮らすようになってから初めて見た。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年11月13日 (木) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ

 

 

 

 

 


初冬の朝


2008年12月4日午前7時過ぎ、愉悠舎望楼からの朝景色。

投稿者 愉悠舎 日時 2008年12月 4日 (木) 淡路の木漏れ日 | 個別ページ