わが心の神戸・Ⅳ(過去ログ・神戸散歩)
初入港の日本製クルーズ船
今日、4月14日はタイタニック号が北大西洋において氷山に激突し沈没した日である。1912年(明治45年)のことだった。
昨日、久しぶりに神戸港でクルーズ船の入港を見た。14時入港予定なので午後1時過ぎに新港第4突堤・ポートターミナルへ。
ポートアイランドと六甲アイランドの間に巨体を見せたダイアモンドプリンセス号が、その姿を徐々に大きくしながら近づいてくる。
「右舷接岸」のアナウンスに、送迎デッキを埋め尽くした人々をかき分け、山側に移動する。
三菱の長崎で建造された大型クルーズ船が世界の人々を乗せ、神戸港にその姿を浮かべ、多くの日本人の歓迎を受ける入港風景に、しばし時の経つのを忘れる。
ダイアモンドプリンセス(Diamond Princess)
船 籍:バミューダ
就 航:2004年
総トン数:116,000総トン
全 長:290m
全 幅:37.5m
喫 水:8.05m
巡航速力:22ノット
主エンジン(ガスタービン): 25,000kw×1基
補助エンジン(ディーゼル):ディーゼル
Wartsila9L46C 9,450kW×2基
Wartsila 8L46C 8,400kw×2基
客室数:1337室
乗客定員:2678名
乗組員:1238人
歓迎の水煙 ↓

威風堂々の入港 ↓

入稿をデッキで↓

迎える人たち、橋の上にも・・・ ↓







投稿者 愉悠舎 日時 2014年4月14日 (月) 神戸散歩 | 個別ページ
私鉄沿線のサクラ
神戸に行ったとき神戸電鉄の鈴蘭台駅近くのコープでよく買い物をする。
ワイフが食料品を調達しているあいだ、近くを歩いた。
線路に沿って歩いたが、桜が満開である。季節に合わせたような色をした電車が桜のそばを時おり通過する。
永年にわたりこの時期、桜咲くこの風景を見てきた筈なのに、咲き乱れる桜と電車のツーショットが、はじめて見る風景のようで新鮮だ。
六甲の山なみをぬって走る郊外電車沿線の四季は、それぞれに人の心を和ませてくれる。


投稿者 愉悠舎 日時 2014年4月 5日 (土) 神戸散歩 | 個別ページ
雪の神戸

神戸で十センチを越す雪を見るのは何年ぶりだろう。
雪は今も降り続いている。
ブロック塀にコンモリと積もる雪に「小部の里(鈴蘭台)」が偲ばれる。
神戸の自宅玄関先から雪降る里を撮った。
投稿者 愉悠舎 日時 2014年2月 8日 (土) 神戸散歩 | 個別ページ
有馬温泉に遊ぶ

昨日、私たち夫婦と師匠夫婦で有馬温泉へ行った。
淡路島から明石大橋を渡り、阪神高速7号北神戸線に入り、有馬口で下り、5分ほど走ると有馬温泉に着く。
丁度紅葉の季節、狭い有馬温泉の通りは観光客で溢れ先日行った京都同様の賑わいを見せている。京都のそれと違うのは修学旅行生がいないぐらいか。
月光園の游月山荘で昼食を摂り、そこの湯につかる。有馬温泉の各内湯は赤茶色をした金泉と透明な銀泉を有しており、二種類の湯を楽しめる。
入浴を終えロビーでつきたての餅を頂く。旨い!しめに相応しいもてなしに、また来ようという気になる。
游月山荘を出て、瑞宝寺公園の紅葉を楽しむ、秀吉も気に入った此処の紅葉を目一杯楽しむ。
美味しいランチのあと名湯に入り、秀吉や千利休がこよなく愛した紅葉に時を忘れる。
贅沢な一日であった。

游月山荘では、マクロビオティックの考え方を取り入れた健康食ビュッフェを採用いたしております。
地元の農協さんより直接仕入れたお野菜を使用するなど、食材にもこだわった安心料理をご用意致しております。
約60種のメニューよりお好きな物をお好きなだけお召し上がりいただけ、大変ご好評頂いております。
月光園の和食職人の技術が詰め込まれたお料理の数々を是非、ご賞味下さいませ。(游月山荘HPより)
投稿者 愉悠舎 日時 2013年11月27日 (水) 神戸散歩 | 個別ページ
今どきの神戸
孫たちに連れられて木、金の両日神戸市内に在る大型店舗や野球場を巡った。

まず行ったのが「コストコ(Costco)神戸」、コストコはアメリカに本社を置く会員制の小売店で、入荷したまゝの商品を大型の倉庫に並べて売っている。
我が家族たちは食料品を超大型のカートにドッサリ買い込んだ。
買い物客の多くは若い家族連れで、広くゆったりとした通路は子供たちの遊び場にもってこいだ。
日本のスーパーマーケットにはない、ゆとりと落ち着きがある。
私はこの通路で幼稚園生の孫に遊びの相手をさせられた。

その日の夕刻、コストコから近い「グリーンスタジアム神戸」へ。
今は、球場命名権により「ほっともっとフィールド神戸」なっている。
その前は「スカイマーク・・・」だったように思う。公共の施設に企業の名を冠する時代になったのか?少し淋しい。
本日の試合はオリックス・楽天戦。
オリックスフアンの孫(小学3年生)の要望により実現した試合観戦だが、野球に詳しい孫(小学5年生)の解説を聞きながらの観戦。
私がこの球場に通っていた頃と随分雰囲気が変わった。ショウアップされた試合の合い間、増えた観客の若い層、高くなった食べ物、そして応援風景の「阪神タイガース化」、総じて言うならば「大阪化」の現象を神戸に見る。

翌日、「キリンビアパーク神戸」の工場見学。
予約制なので我が家族にもガイドさんがついた。
工場見学で感心したのはエコのため容器のペットボトルをこの工場で造っていることだった。造っていると言っても手の指一本ほどの半製品をこの工場に持ち込んで膨らますだけである。製品となった二リットルのペットボトルは運送時かさ張る。それを避けるための措置だそうだ。
ビールを好みに応じて美味しく飲む方法を二つ教えてくれた。
一つはニガミを消す方法、ビールは6~8℃(夏)で飲むのが最適とされているが、零℃以下に冷やして飲むとニガミが消えるらしい。早速それを試飲する。ソーダー水を飲んでいるのに近い。
もう一つは樽詰めを味わう方法。

350ccの缶ビールを350ccのグラスに注ぐとき、以下の三段階に分けた作業を行う。
まずグラスをテーブルの上に置き、缶を手に持ち、グラス近くから徐々に高く挙げながらビールを注ぎ込む。その上下運動を繰り返しながら泡がグラスの最上部まで来たら作業を止める。
この作業はビールが空気に触れる量と時間を多くするのが狙い。
泡とビールの比が5分5分になるまで待つ。
5分5分になれば次の作業に移る。
缶に残ったビールをグラス円部の中心めがけて注ぎ、上記と同じ要領で7分3分にする。
この第二段階が終わると仕上げにかかる。
残りのビールを注ぎ、泡がグラスの上にコンモリとした山を造り、それがこぼれ出なければ成功。
ガイドさんが造ってくれた「樽詰ビール」を味わう。ガイドさんの言うとおりマロヤカだ。
帰って、第三のビール「のどごし <生 >」で試す。樽だしの雰囲気に満足!これに決めた。
今日、淡路で「樽風ビール」を造った。

投稿者 愉悠舎 日時 2013年9月 2日 (月) 神戸散歩 | 個別ページ
「カレドニアン・スカイ」&「原田の森」

15日、先月神戸港に初入港したクルーズ船を見に行った。
イギリスのノーブル・カレドニア社が運航する「カレドニアン・スカイ(MS abin)」号で、クルーズ船としては小型であるが、豪華な客船らしい。
カレドニアン・スカイ(CALEDONIAN SKY)は既に4月25日 神戸に初入港しており、「カレドニアン・スカイ」は、神戸市のHPによると、「ノーブル・カレドニア社(英国)が運航する客船で、神戸港には、東南アジアから台湾、沖縄などを経て、瀬戸内海を航行するクルーズの最終港として入港します。神戸港にてターンアラウンド(乗船客と下船客の乗せ換え)を行った後、瀬戸内海から九州、韓国、そして日本海沿岸の各港を経て、最終港の新潟へ向かうクルーズに出港します。
神戸港には初入港となり、本年は5月15日(水曜)にも入港が予定されています。」とある。
15日神戸をターンアラウンドした本船はみたび瀬戸内海を航行し新潟へ向かう。

航程;
神戸(4/25日)~宇野~広島~宮島~宇和島~宮之浦(屋久島)~長崎~ウルサン(韓国)~下関~萩~境港~金沢~新潟(5/5日)《そして逆のルートで再び神戸へ》、そして神戸(5/15日)~宇野~広島~釜山~境港~金沢~真野(佐渡)~新潟(5/22日)
本船概要;
船籍 バハマ、総トン数 4,200総トン、建造年 1991年、
全長 90.60m、旅客定員 114名


17日、「原田の森」へ、知友の絵画を鑑賞する。
今年で54回を迎える「兵庫県美術家同盟展」が王子動物園前の「原田の森ギャラリー」で開催されている。
久谷義昭氏の作品は「ある風景」と題し、モチーフはいつもの作品に通底するが、拡がりと深さが年々増して来ているように思う。そして、優しく迫り来る。
投稿者 愉悠舎 日時 2013年5月18日 (土) 神戸散歩 | 個別ページ
アザマラ・ジャーニー(Azamara Journey)

昨日、神戸のハーバーランドを散策していると、見慣れぬクルーズ船が中突堤に停泊していた。
船腹を黒、キャビン部が白のツートンカラーだ。黒はシックを、白はモダンを表現しており、白と黒の配色は私の旅情をそそる。
観光船の訪れと共に神戸にも春がやって来た。
神戸の自宅に帰り、インターネットで見慣れぬ船の正体を探った。
「3月14日(木曜)、アザマラ・クラブ・クルーズ社(本社米国)が運航する客船『アザマラ・ジャーニー』が、神戸港に初入港します。同船は、昨年3月に神戸港に初入港した客船『アザマラ・クエスト』の同型船で、極東を巡るクルーズの一環で神戸港に寄港します。同船は、来年3月にも神戸港への入港が予定されています。
行程;
『14 Night Victoria Harbor To Beijing』
香港/アモイ/上海/鹿児島/神戸《3/14~15》/仁川《(ソウル》/天津《北京》」
(神戸市ホームページより)
アザマラ・ジャーニーの主要目
総トン数:30,277トン/全長:180m/全幅:25m/喫水:6.0m/巡航速度:18.5ノット/
乗客定員:694名/乗組員数:390人/就航年:2000年5月/改装年:2007年5月/
船籍:マルタ
投稿者 愉悠舎 日時 2013年3月16日 (土) 神戸散歩 | 個別ページ
菊水山 in KOBE

過日、菊水山に登った。
菊水山(459m)は六甲山系の一つで、独立峰。
山頂へのルートは四つあり、そのうちの二つは勾配が急で健脚者向きだが、もう二つは誰にでも登れる。
簡単に登れる二つが鈴蘭台側にあり、鈴蘭台の自宅から一時間足らずで頂上にたどり着く。
菊水山は神戸に根づいている「毎日登山」の一つになっている。神戸の文化として定着している毎日決まった時間、山に登る習慣は明治の中ごろ外国人たちによって始められた。
自宅近くの小部東小学校の校庭に、「標高・321m」の碑が建っており、自宅から少し高い位置に山のいただきを望める。
苦もなく山頂に到着すると、眼下に神戸の街なみが現れる。
山頂から海側を見れば神戸市街が間近に望め、目を転じれば反対側に、ひしめき合う鈴蘭台の住宅街が広がっている。
六甲の山なみには幾つもの展望台があり、ここからの展望は山が低いため、市街地や住宅街を近くに感じるのが特徴だ。
夜景も一見の価値がある。
余談になるが、日本三大夜景なるものがある。夜景を観る場所が人間の造った構造物でなく、自然の産物である山や丘からの展望を指して三大夜景と言う。見る場所を限らなければ三大夜景も東京の灯りの多さには到底及ばない。
しかし、私は思う。街の夜景の美しさは自然の山に佇み、遠くに海を眺め、近くに人の営み(灯り)を感じ、自然と社会の狭間で体感する一体感が美を増幅する、と。
神戸に三大夜景の一つがある。摩耶山の掬星台(きくせいだい)から観る夜景も素晴らしいが、最近東京に建ったスカイツリーの第二展望台(展望回廊・450m)と、ほぼ同じ高さの菊水山の夜景も摩耶山に引けを取らない。
私が見た三大夜景を色に例えるなら、神戸の摩耶山(690m)は黄色、函館山(334m)のそれは白色、そして長崎・稲佐山(333m)はビロード色に見えた。
投稿者 愉悠舎 日時 2012年6月19日 (火) 神戸散歩 | 個別ページ
運河のほとり
清盛に沸く兵庫の海側界隈を歩いた。
神戸港の西端の陸地に幾つもの運河が流れている。
運河の周辺に清盛ゆかりの史跡が点在する。清盛ゆかりの史跡をいくつか巡ったあと、兵庫運河沿いを歩いた。兵庫運河は兵庫・新川・苅藻等の各運河から成り、延長6.5キロメートル、総水域面積は約34ヘクタール(甲子園球場の8.5倍)で、都市部の運河としては日本で最も大きいと聞く。
運河めぐりの終りを新川運河でしめた。ここはプロムナード広場が整備されており、ベンチの片隅に座ってしばし春風に吹かれた。
運河の周りは橋や水門などレトロな構造物が数多く残っている。ここに来るとノスタルジックな時に包まれる。
プロムナードを山の方に歩くと、橋のたもとで、まだ新しい清盛像が道行く人に愛想を振りまいている。橋を渡り、地下鉄・中央市場前の出入口横で清盛に関するイベントが開かれていた。その光景を横目に帰路に着く。
途中、新開地の大衆劇場前で俳優さんたちが劇場から出てきた客に愛想を振りまいていた。
投稿者 愉悠舎 日時 2012年5月15日 (火) 神戸散歩 | 個別ページ
神戸にも春が

神戸に帰る日の行動パターンはだいたい決まっている。
ワイフが定期的に神戸へ通うので、そのお供としてついて行く場合が多い。
おととい神戸に来た?帰った?
朝十時半、車で神戸に向う、第二神明道路の須磨で有料道路を終える(阪神高速は別料金になるので使わない)。昼前に新開地の映画館前でワイフを降ろし、私は三宮の24時間600円の駐車場に車を停める。隣に震災復興記念公園がある。国道2号線を横切り山手に向かって歩く。
つい最近、阪神電車三宮駅の東改札口がオープンした。その出入り口がひときわ白い。近くに工事概要を書いた看板があり、それによるとこの上に広い歩道広場ができるらしい。
駅ターミナルの海側を大阪方面に向って歩く。昔、国際マーケットと呼ばれた通りを歩くとやたら女子サッカー・「INAC神戸レオネッサ」の広告が目に付く、この辺りを本拠にしているのか?通りの一角に有る「吉野家」で昼食をとる。一時を少し回っていたので空席があり、サラリーマンの姿はもうない。定食とビールを一本注文する。腹をアルコールで満たすと元気が出る。

店を出て今度は西へと踵を返す。右に左に舵を取りながらブラブラと元町へ、大丸の西を南北に鯉川筋がある。通りにコブシが白い花を咲かせている。神戸にも春がやって来た。ビルの谷間を染める純白の花は元町にいっそうの彩を添える。中華街を抜け西へ西へ歩く・・・・・・。
午後5時新開地の映画館に到着、ワイフと入れ替わりに映画館に入る。ワイフはこれから三宮へ向い、友人と飲み会。
映画は二本立て、二本とも実話に基いている。
一つは第二次世界大戦後の1948年、イスラエルがパレスチナに侵攻し、エルサレムに残された子供たちに学校を設立し、そこに生涯を埋めた女性と、そこで育ったパレスチナの女性・ミラルの、イスラエルとパレスチナの狭間で強く生きる女の物語である。
1973年イスラエル生まれのパレスチナ人ジャーナリスト・ルーラ・ジブリールによる自伝的物語である。
もう一つはイギリスのくびきを絶って39年後の2003年、アフリカのケニア政府が国民に無償で初等教育を受けさせると発表した時、一人の老人が小学校にやって来た。教育を受ける機会のなかった老人・マルゲは何度も何度も学校にやって来ては入学を懇願する。彼の熱意に動かされ学校はマルゲの入学を認める。
イギリスとの独立戦争、その後長く続いた内乱で塗炭の苦しみを味わったマルゲは獣医大学を目指し84歳で小学生となる。
物語の主人公・キマニ・マルゲ氏は世界最高齢の小学生としてギネスに登録されている。 氏は2009年、胃がんのためケニアで死去、90歳。
午後9時過ぎ映画館を出た私は再び三宮に向かい、ワイフと合流し鈴蘭台の自宅に着いたのが午後11時。(神戸にて記)
投稿者 愉悠舎 日時 2012年4月 1日 (日) 神戸散歩 | 個別ページ