ログハウス抄録2/2

ログハウス抄録2/2

下水道


 現在、「海平の郷」全体の下水事情がどのようになっているのか詳しく知らないので我が家の下水状況について言及する。

 各家庭で出された汚水を下水管などで集め、下水処理設備で浄化し海や川に流す、謂わば都市部にある下水道と違ってこの団地には公共の下水道設備はなく、汚水の処理は各家庭に委ねられている。

 土地を購入したのが1998年(平成10年)の春、明石海峡大橋の開通が私たちをここにいざなった。
 その年の秋、開発会社から下水道管を設置する話が持ち込まれた。
 起伏の激しい団地で下水道の設置など思いも及ばなかったので飛びついた。
 購入した土地の少し下方にTOTOの施設があった。TOTOは商売柄下水管を設置していた。そこに合流させて貰えるというものだ。合流した水は近くの池に還る。

 下水管を設置すれば、それまで各家庭の汚水処理は汲取方式で、また雑排水は自然浸透方式で処理しなければならなかったものが水洗方式となる。

 10月に始まった工事は翌年の3月に終わった。これで合併浄化槽の設置が可能となった。
 本工事に関し、一戸当りの工事負担金は48万円であった。翌年丸太小屋の建築時、放流協力金15万円を下流水利組合に払い、合併浄化槽設置工事に際し、津名町(現淡路市)から45万円ほどの補助金が交付された。

 

 


 
投稿者 愉悠舎 日時 2011年10月11日 (火) ログハウス抄録 | 個別ページ

 

 


ログビルダーから大工さんへ


<ログハウス建築メモ>

 デッキ部の柱と梁の組立てが終わるとログビルダーは引き上げた。
 ポスト&ビーム(柱と梁)のログハウスは、古くから日本で建てられている軸組在来工法にあたるので、これ以後は大工仕事になり、棟梁の出番だ。

 まず最初に屋根工事を行う。屋根さえ出来れば雨の日でも室内で作業が可能となる。


 メインの屋根勾配は45度で、この勾配を「カネ勾配」と呼び、なぜ「カネ勾配」と呼ぶかは「差し金」、「金尺」から来ているらしいが、よく分っていない。
 金尺は二辺の長さが同じでないと思うが?
 ログハウスは「カネ勾配」の屋根が多い。急勾配なのでメンテナンス時、危険で大変だ。
 屋根部の構造は下図のようになっている。


 屋根材に下記材料を使用した。

①カラーベスト(コロニアル)葺
②コンパネ ア12
③垂木;DFL(米松) 幅143mm×厚さ38mm
④断熱材;グラスウール ア100(10K) 
 

 

 


 投稿者 愉悠舎 日時 2012年2月27日 (月) ログハウス抄録 | 個別ページ

 


カナダで育って加工された小屋
 小屋の主要部の製材(柱、梁、天井、床等)、窓そして扉類はカナダで生まれ育ったものが加工または半加工され、日本に送られて来て、ログビルダーにより最後の加工が施され、淡路島で組立てられた。

 小屋の建具で存在感を誇示しているのは窓たちだ。大窓、小窓や三角窓等。全てカナダメーカーのもので、これらは日本で調達できない。
 十年余り、メンテナンスフリーで過ごしてきたが、今からは補修・改修が必要にるだろう。
 今後、カナダのメーカーに世話になるかもしれないので、小屋の材料を購入したカナダの企業を紹介しておこう。

 


Taiga Building Products Ltd. operates as a wholesale distributor of building products in Canada and the United States. It offers dimension lumber, preserved lumber, panel products, treated wood, engineered wood, roofing materials, moldings, composite decking, polyethylene sheeting, batt and foam insulation products, sidings, and flooring products for use in home construction and renovation. The company distributes building products through 14 distribution centers in Canada and 1 distribution center in northern California primarily to building supply dealers and industrial manufacturers. It is also involved in the production of treated wood in Canada. The company was formerly known as Taiga Forest Products Ltd. and changed its name to Taiga Building Products Ltd. in September 2005. Taiga Building Products Ltd. was founded in 1973 and is headquartered in Burnaby Canada.
 インターネットの翻訳機能を使って邦訳したものを以下に記す。これは?と思う訳もあるが、意味は通じるのでそのまゝ掲載する。


「タイガビルディングプロダクツ株式会社は、カナダと米国で製品を構築する卸売業者として操業している。ディメンションランバー、ブリザード製材、パネル製品、住宅建設や改修に使用するために処理された木材、人工木材、屋根材、モールディング、複合デッキ、ポリエチレンシート、バットと発泡断熱材製品、サイディング、そしてフローリング製品を提供しています。同社はカナダの物流センターや主電源ディーラーや産業機械メーカーを構築するためのカリフォルニア州北部流通センターを通じて製品を構築配布しています。また、カナダで処理された木材の生産に関与している。同社は以前、タイガフォレストプロダクツ(株)として知られており2005年9月にタイガビルディングプロダクツ株式会社に商号を変更しました。タイガビルディングプロダクツ株式会社は1973年に設立され、バーナビー、カナダに本社を置いています。これは、同社はカナダの物流センターや主電源ディーラーや産業機械メーカーを構築するためのカリフォルニア州北部流通センターを通じて製品を構築配布しています。また、カナダで処理された木材の生産に関与している。同社は以前、タイガフォレストプロダクツ(株)として知られており2005年月にタイガビルディングプロダクツ株式会社に商号を変更しました。タイガビルディングプロダクツ株式会社は1973年に設立され、バーマビー、カナダに本社を置いています。(Google 翻訳より)

投稿者 愉悠舎 日時 2012年12月 7日 (金) ログハウス抄録 | 個別ページ


活躍する薪ストーブ


連日?連夜、薪ストーブの世話になっている。
 薪ストーブで燃やした熱を伝える方法は色々あるが、我が家のストーブは輻射式と呼ばれる方式で部屋を暖めている。
 輻射式ストーブとは本体で暖められた熱を直接部屋に放熱するタイプのストーブである。
 ストーブで部屋を暖める場合、暖める部屋の大きさによって容量を決めなければならない。 我がストーブの容量は11,000kcalで、最大暖房面積が100㎡と、我が家の空間を暖気で覆うには充分な熱量である。

 薪ストーブには煙突が必要になる。主なる役目は上昇気流による屋外への排気用であるが、点火時や火の調節時にも一役かう。
 火をつけると周囲の温度が上がり、軽くなった空気が上方に向かう、それが煙突の中を流れ吸引効果をあげ、新しい空気を取り入れ、薪の燃焼サイクルが成立する。
 燃焼を始めた火の調節は煙突の下部に設けられているバルブとストーブ本体の扉についているバルブで火の加減を行う。

 煙突の材料に比較的錆びにくいステンレスを使っている。煙突内を流れる排気はタールやクレオソートなどの腐食する成分が含まれているので腐食に強いステンレス製が適している。
 煙突の内側が錆びると、流れが悪くなり性能が落ちると共に、劣化も早くなる。  

 煙突の上半部は二重構造になっており、太いパイプとの間に断熱材を入れている。内部を通る気流の温度を出来るだけ高温状態に維持することにより上昇気流を保持する。煙突を二重構造にしていないと、煙突が外気の影響を受け、著しい温度の低下により上昇気流は弱くなり煙が抜けにくくなり、吸気も弱くなり不完全燃焼を起こしやすくなる。

投稿者 愉悠舎 日時 2013年1月10日 (木) ログハウス抄録 | 個別ページ

煙突・その2


 先日掲載した「・・・薪ストーブ」の煙突の項の構造部分を正確に表現したかどうか?気になったので、書棚をひっくりかえし煙突の図面を探した。
 幸いに図面が見つかったので図面を掲載しておこう。(下図)

 先のブログからの追記事項は二重煙突と屋外の煙突の間に空気層を設け煙突効果を高めているのと、空気層と外壁(タイル・サイディング)の間に不燃板を敷設し防火措置を採っている。

 ついでに言うと、薪ストーブ本体よりも煙突工事の方に費用がかかる。
 おかげで、ストーブの設置以来、煙突のメンテナンスを一度も実施していないにもかかわらず、燃焼効率の低下は見られない。
 そろそろ煙突の掃除が必要だ?


投稿者 愉悠舎 日時 2013年1月14日 (月) ログハウス抄録 | 個別ページ


ポスト&ビームの搬入


 ログハウスの強度メンバーに使用された樹木はダグラスファーと呼ばれるベイマツ(米松)。
 ダグラスファーは丸太小屋の骨格になる。
 丸太小屋の骨格・ポスト(柱)&ビーム(梁)は三重県の鳥羽で加工され、陸路・淡路島にやって来た。
 その前は、カナダで育ち、半製品にして日本へ船で送られて来た。

 淡路島に搬入される前、鳥羽にあるログハウスメーカーのサイトでログの刻み、仮組みを行なった後、いったん解体し、トラックで淡路島に運ばれた。

 運ばれて来た材木(下、画像)は仕口という接合方法を使って組み立てられる。
 仕口は柱と梁、梁と梁をつなぐ部分にホゾと呼ばれる突起と突起を受けるホゾ穴が設けられ、釘を使わずつなぐ。

ダグラスファー
 ベイマツ(米松、学名:Pseudotsuga menziesii)は、マツ科トガサワラ属の常緑針葉樹。 和名は「アメリカ産のマツ」の意味だが、マツ属の仲間ではなくトガサワラに近縁である。 別名はアメリカトガサワラ(アメリカ栂椹)、ダグラスファー(ダグラスモミ、Douglas fir)、オレゴンパイン(Oregon pine) 。なお、ファーはモミ、パインはマツの意味である。

 カナダ、アメリカ合衆国本土にかけての、北米大陸太平洋岸に分布する。 日本が北米から大量に輸入しており、北米からの輸入量はベイツガに次いで多い

 適度な硬さを有している、加工性・耐久性に優れる、木目が美しいなどの点で、住宅用建材としては優れた資質を備えており、アメリカ国内ではもとより、日本でも木造枠組壁構法の建材用として需要が高い。( Wikipedia 最終更新日 2014.10.19)

投稿者 愉悠舎 日時 2015年2月28日 (土) ログハウス抄録 | 個別ページ


デッキ補修に・・・
 デッキの床補修にジグソーと言う名の電動ノコを買った。


ジグソー
 ジグソー(英語: jigsaw)とは、工具であり、電動鋸(のこぎり)の一種である。過去に現在の分類で糸のこ盤(Scroll Saw)と呼ばれているものもジグソー(Jigsaw)と呼ぶが、現在ではジグソーと言えば往復運動片持ちブレード方式の電動切断工具を示す。同様の機能を持った物としてはレシプロソーが挙げられる。 幅の細い刃により、切り進みながら自由に方向を変えることが可能であり、曲線切りや直切りなど、通常の鋸より細かい加工が可能である。 刃の切れ味が悪くなった場合には、目立てや研ぎは行わず、鋸刃そのものを交換する。( Wikipedia 最終更新日 2014.08.09)

 朽ちている部分の床板をジグソーで切り取り、その部分にホームセンターで買ってきた木材(防虫防腐木材)を嵌め込んだ。

 今までに2ヶ所、床板を入れ替えたが、いずれも定尺材(約38×140×1820mm)を買ってきて、カットをせずそのまゝ差し替えた。そのためジグソーなどの工具は不要であった。

 丸太小屋も15年が経ち、デッキの傷みも目立ってきた。デッキの随所に散見される傷みを順次補修して行こうと思っているが、長尺(1.8m&5.5m)の板をそっくり替えるのはなく、その一部を切り取って継ぎはぎを繰りかえし、その場を凌ぎたいと思っている。
 そのためには敷き詰めた端部のない板の途中を切断する工具がいる。

 ジグソーは丸太小屋をいじくる必須アイテムになりそうだ。


投稿者 愉悠舎 日時 2015年5月10日 (日) ログハウス抄録 | 個別ページ


ロックボルト


 昨年秋、横浜のマンションが傾き、ベランダに段差が生じているのが見つかり、大きな社会問題になった。

 マンションを支えている基礎の杭打ち不良で、何本かの杭が支持層の地盤に届かず、それに杭の幾本かは長さが十分でなかったという。いわゆる、「くい打ちデータ改ざん問題」が世間を騒がせた。

 コストダウンに加えて納期を急ぐあまり、チェック機関の手抜きと簡略に走り、権限と責任が曖昧になったのであろう。

 「労働」の劣化が激しい昨今安全がないがしろにされ、人々は不安な日々を余儀なくされている。

 地震の多い日本で構造物を設置する場合、地盤改良は必須項目になっている。それを避けて通ると後顧に憂いを残す。

 かつて、我が敷地も地盤を改良した。(法枠〔のりわく〕工)

 台風により2004年(平成16年)秋、回廊下の斜面が崩壊した。

 そのとき地盤改良を行った。

 地盤改良にあたり、上記「杭」に相当するものとして「ロックボルト(長さ2.5m)」を使用。

 当地の場合、支持層までの深さは表面から1.5mある。支持層の深さ1mまでロックボルトを打ち込み、ロックボルトで岩盤と構造物を一体化し、外圧に耐え得るものとした。

 地盤改良の骨格を成すロックボルトの詳細図と打ち込んだ箇所及び関連図を、以下に掲載する。


投稿者 愉悠舎 日時 2016年1月23日 (土) ログハウス抄録 | 個別ページ