• うしろ姿のしぐれて行くかー種田山頭火ー

MINAMATA ミナマタ & ミス・マルクス

MINAMATA ミナマタ

高度経済成長の時代、
製造会社が垂れ流す有害物質により少なからぬ人たちが犠牲になった。
その一つ有機水銀により神経系統にダメージを受ける病が熊本県水俣湾に拡がった。
アメリカの報道カメラマン、ユージン・スミスは妻のアイリーン・美緒子•スミスと共に水俣にレンズを向ける。
ユージンは報道写真を芸術に昇華したと言われる。
ユージンは言う、写真は対象の魂を捉まえること。
大義に生きたカメラマンの熱い思いが痛い。

1971年、アメリカの写真家W・ユージン・スミスは「ライフ」誌に掲載された数々の「フォトグラフィック・エッセイ」で有名になるが、隠遁者となっていた。別の仕事をしていたスミスは、情熱的な日本人翻訳者のアイリーンから、水俣を訪れて水俣病を撮影・記録するよう促される。スミスは、地元の警察や政府の共犯者である企業の貪欲さがもたらす破壊的な影響の正体を暴くために最善を尽くすことをついに確信する。水銀中毒と水俣病による沿岸地域の被害を記録するために、彼は日本の水俣を訪れた。水俣病は、化学会社チッソが引き起こした産業公害が原因であった。ミノルタのカメラだけを持って強大な企業に立ち向かい、スミスは壊れたコミュニティの信頼を得て、この物語を世界に伝えるための画像を見つけなければならない。しかし、スミスは現地で厳しい報復を受けることになるが、この報道によって、彼はフォトジャーナリズムの象徴となる。(ウイキペディア【最終更新 2022年02月03日】)

日本における水俣病の惨事を世界に伝えたアメリカの写真家、ユージン・スミス氏の日本での取材を描くヒューマンドラマ。1971年から1974年の3年間にわたり、水俣で暮らしながら公害に苦しむ人々の日常と、闘いの日々を撮影した写真家を描く。『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』などの製作を務めたアンドリュー・レヴィタスが監督を手掛け、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどのジョニー・デップが主演を務め、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮らが共演する。(パルシネマ㏋)

監督・脚本アンドリュー・レヴィタス
出演ジョニー・デップ/真田広之/國村隼/美波
制作年・国2020年/アメリカ/Minamata
上映期間2/15(火)~2/23(水)
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ミス・マルクス

「資本論」を著したカール・マルクスの娘・エリノア・マルクス(1855年〜1898年)の人生を彼女が担った運命と共に画く。
労働者の権利向上や女性解放などの社会運動に身を捧げたエリノア・マルクス。
父・カールマルクスをも超えると言われた有り余る才能を抱きながら、若くして自死したエリノア女史の苦悶の人生を女史に寄り添った人たちの中に謳う。
頻繁に流れる挿話にエンゲルスの「イギリスにおける労働者階級の状態」の世界が彷彿される。
エンゲルスは生涯に渡りマルクスを支えた。

19世紀の哲学者・経済学者カール・マルクスの娘で、女性や子供、労働者の権利を訴えた活動家エリノア・マルクスの半生を描いた伝記ドラマ。父親を亡くしたエリノアがさまざまな活動に情熱を傾けながら、愛と政治的理念の間で揺れ動く。エリノアを演じるのは『エンジェル』などのロモーラ・ガライ。共演はパトリック・ケネディ、ジョン・ゴードン・シンクレアなど。監督をイタリア出身のスザンナ・ニッキャレッリが務める。(パルシネマ㏋)

監督・脚本スザンナ・ニッキャレッリ
出演ロモーラ・ガライ/パトリック・ケネディ/ジョン・ゴードン・シンクレア/フェリシティ・モンタギュー
制作年・国2020年/イタリア・ベルギー/Miss Marx
上映期間2/15(火)~2/23(水)
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(於いて:パルシネマしんこうえん)