• うしろ姿のしぐれて行くかー種田山頭火ー

ようこそ映画音響の世界へ&海の上のピアニスト(イタリア完全版)

ようこそ映画音響の世界へ

映画を鑑賞する場合あまり気に止めてなかった音響

音響に関わる人たちの意気と情熱がヒシヒシと伝わってくる。

自然の音・造られる人工音等の環境音、映画音楽、セリフ等様々な音響が多くの人たちにより奏でられ、映画という時空に咲き乱れる。

今後、音響の奥行、拡がりに耳を傾け映画を楽しみたい。

名画を鑑賞する場合ハリウッドの映画音響の世界に迫るドキュメンタリー。劇中の登場人物のセリフをはじめ、映画音楽や環境音など、映画にまつわるさまざまな音に光を当てる。ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、ソフィア・コッポラ、クリストファー・ノーラン、アルフォンソ・キュアロンら映画監督のほか、『E.T.』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』でアカデミー賞音響効果編集賞を受賞したベン・バートや、『イングリッシュ・ペイシェント』で第69回アカデミー賞音響賞を受賞したウォルター・マーチらも出演している。(パルシネマHP)

監督・脚本ミッジ・コスティン
出演ウォルター・マーチ/ベン・バート/ゲイリー・ライドストローム/ジョージ・ルーカス
制作年・国2019年/アメリカ/MAKING WAVES: THE ART OF CINEMATIC SOUND
上映期間2/5(金)~2/12(金)
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海の上のピアニスト  イタリア完全版

生涯を船の上で過ごした男の世界を大西洋を行き来する船上に映す。
船内にうごめく夢やロマン、喜び悲しみをないまぜながら男の弾くピアノが霧笛に響く。
今日も明日も・・・。
1900年から第二次世界大戦終了までの世相をも織り交ぜ、夢追い人のロマンと諦観がイタリア風の哲学的思索の中に浮かぶ。
観終わって余韻の残る作品である。

生涯を船上で過ごしたピアニストの物語を、エンニオ・モリコーネによる美しい音楽と共につづるドラマの完全版。インターナショナル版でカットされた40分以上のシーンが加わり、演奏や会話のシーンなどが本来のバージョンに戻されている。監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』などのジュゼッペ・トルナトーレ。『フォー・ルームス』などのティム・ロスが主演を務め、『ミシシッピー・バーニング』などのプルイット・テイラー・ヴィンス、オーディションで抜てきされたメラニー・ティエリーらが共演する。(パルシネマHP)

第二次世界大戦の終戦直後、マックス・トゥーニーは愛用のトランペットを金に換えるために楽器屋を訪れた。彼はトランペットを売った後になって、店主にもう一度だけトランペットを吹かせて欲しいと頼む。彼の演奏を聴いた店主は、同じ曲がピアノで刻まれたレコードを持ち出し、曲と演奏者の名前を尋ねた。すると彼は、「1900 (ナインティーン・ハンドレッド)」と呼ばれた男の物語を語り始める。

大西洋を往復する豪華客船ヴァージニアン号。その上で産み捨てられた赤ん坊を拾った黒人機関師のダニー・ブートマンは、その子に自分の名前、捨て置かれていた箱の名前、生まれた西暦などから「ダニー・ブードマン・T.D.(Thanks Danny)レモン・1900」と名付けて大切に育てる。しかし、ダニーは1900が8歳の時に事故で帰らぬ人となった。1900はダニーの葬儀で流れた音楽に惹かれ、ピアノを弾き始める。

1927年、成長した1900は嵐の夜に船酔いで動けないマックス(コーン)と出会い、共に船内でバンド演奏をすることになる。その誰も聴いたことの無い音楽の噂は瞬く間に広がった。そんな中、ジャズを生んだというピアニストのジェリー・ロール・モートンも噂を聞きつけ、ピアノ演奏による決闘を申し込んでくるが、奇跡のようなピアノ演奏で1900は見事にモートンを打ち負かす。

ある日、レコード会社が1900の音楽を世間に広めようと録音にやってきた。1900はろくに話も聴かず演奏を始める。この時、何気なく窓に目をやると美しい女がそこに見えた。彼はすぐに恋に落ちてしまい、演奏した音楽には愛が溢れていた。録音が終わると、1900は契約を破棄してレコードを持ち去る。

1900が何も行動できずにいると、彼女が船を降りる時がやってくる。1900は勇気を出して会話をするが、レコードを渡すことは人ごみで果たすことはできなかった。1900はレコードを割り砕き、ゴミ箱に捨ててしまう。

彼女に会いに行くために1900はついに船を降りることを決意する。仲間たちが見送る中、1900は階段をゆっくりと降りていった。しかし、途中で立ち止まり、何も言わずに船の上に戻ってきてしまう。それから月日は経ち、マックスも船を降り、1900だけが船に残り続けた。

1946年、楽器屋の店主から、戦争で朽ち果てたヴァージニアン号を解体するために、船にダイナマイトが仕掛けられたと知らされたマックスは、船内にまだ1900が残っていることを必死で訴え、強引に入船する。自らがゴミ箱から拾い上げ、後に楽器屋の店主が入手したレコードを借り出して。

しかし、いくら探しても船内に1900の姿は無く、レコードを流しても応答は無い。諦めかけたその時、マックスは暗がりに人影を見つける。1900の姿だった。マックスは船から降りて一緒に音楽をしたいと説得するが、1900が船から降りられない理由を聞かされると、返す言葉が無かった。

マックスが船を降りた後、船は爆音と共に海に沈んでいった。話を聞き終えた楽器屋の店主は、去り行くマックスにトランペットを返して見送る。(Wikipedia最終更新 2020年12月09日)

監督・脚本ジュゼッペ・トルナトーレ
出演ティム・ロス/プルイット・テイラー・ヴィンス/メラニー・ティエリー/クラレンス・ウィリアムズ三世
制作年・国1998年/アメリカ・イタリア/LA LEGGENDA DEL PIANISTA SULL’OCEANO
上映期間2/5(金)~2/12(金)
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(於いて 湊川パルシネマしんこうえん)