過日、「須磨シーワールド」を訪れたときシャチとトレーナーの織り成す見事なパフォーマンスに、ときの経つのを忘れて魅入った。
シャチと人のあいだに培った深い絆、鍛え抜かれた人とシャチが放つ匂い立つ美しさ。巨体が宙を舞い水面(みなも)を打つ迫力。
観客の歓声が須磨の海底深く沈むひとときだった。🌊
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。