今日の紀淡海峡はどんよりと重い。
朝食後、弁当を作り自転車で市街地へ下りた。
車の運転免許証を返納して間もなく一年、今ではクルマのない日常を楽しむゆとりが生まれ、躰の動くうちにクルマに頼らぬ決断が出来て良かったと、つくづく思う。
佐野運動公園へ行き、そこで昼食を摂り暫く公園で過ごし、イオンで買いものをして対岸を臨みながら帰って来た。
帰りの山坂で見た春になごみ、山坂を歩いて進めるママチャリのシンドさに空を見上げる。
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。