久しぶりに夜の三宮を歩いた。
毎年恒例の「カニ」を食しに三宮へ
阪急高架北側の変わり様にしばし途惑う。
絢爛華美な通りに、場違いな処に佇む我に又途惑う。
「カニ」は生田新道の「カニ道楽」。
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。