枯れ葉舞い裾野ざわめく冬さなか、ひと気のない山道はことのほか寂しい。
いつもと同じ山道を上り下りし、いつものようにランチ。
そして、「湯」に浸かり疲れを癒やし英気を養う。
帰宅したのが午後3時。
日がな一日をこうして過ごせる身に感謝。
有馬街道沿いの小部(今の鈴蘭台)に大正時代まで二軒の茶屋があった。
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。