空白 加害者が被害者に、被害者が加害者になり得る現代社会の危うさもろさを交通事故を通して画いている。社会や隣人との折り合い、落としどころの分からぬ一途な男のわがままを優しく包んでいる。 万引き未遂事件を起こして逃走した女 ...
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。