差別や旧慣に苦しんでいた女性(ペトルーニャ)がカソリックの儀式に偶然紛れ込み、
男のみ一人得ることが出来る幸運と栄誉を手にする。
それが基で逮捕され云われなき恥辱に曝される。
東ヨーロッパのマケドニアに生きる女性の「生き辛さ」をジェンダーギャップの面から捉え、
カトリック社会の価値観に一石を投じる。
劣等感にさいなまれたペトルーニャが、社会とおのれに目覚めていく姿を優しいまなざしで見つめている。
第69回ベルリン国際映画祭でエキュメニカル審査員賞(コンペティション)とギルド映画賞を受賞した人間ドラマ。北マケドニアの地方都市を舞台に、偶然女人禁制の儀式に参加したヒロインが体験する騒動を描く。出演はゾリツァ・ヌシェヴァ、『アイ ウォント ユー』などのラビナ・ミテフスカら。テオナ・ストゥルガル・ミテフスカが監督を務める。(パルシネマ HP)
監督・脚本 | テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ |
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出演 | ゾリツァ・ヌシェヴァ/ラビナ・ミテフスカ/シメオン・ダメフスキ/スアド・ベゴフスキ |
制作年・国 | 2019年/北マケドニア・ベルギー・スロベニア・クロアチア・フランス/Gospod postoi, imeto i’ e Petrunija |
上映期間 | 12/7(火)~12/15(水) |
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夫を認知症の男に車で轢かれ亡くした女性が、
加害者側の不遜な態度に保険金を拒否し、
昼はパート、夜は風俗で働き、
息子と介護施設に暮らす義父の生計を賄う。
パートの雇い主や加害者側の理不尽な取り扱いにもめげず女性は昂然と胸を張る。
貧困、いじめ、虐待、自殺、老い、等の社会的病理をストレートに撃つ。
荒っぽさはあるものの社会を正面から見据えて骨太い。
石井裕也監督の今後が楽しみだ。
『舟を編む』『町田くんの世界』などの石井裕也監督がメガホンを取り、『そして父になる』などの尾野真千子が主演を務めるヒューマンドラマ。世知辛い世の中で、時代に翻弄(ほんろう)されてきた主人公が、愛する中学生の息子と共にたくましく生きていく。息子をドラマ「隣の家族は青く見える」などの和田庵が演じるほか、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏などが共演する。(パルシネマ HP)
監督・脚本 | 石井裕也 |
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出演 | 尾野真千子/和田庵/片山友希/オダギリジョー |
制作年・国 | 2021年/日本 |
上映期間 | 12/7(火)~12/15(水) |
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