ファーザー 認知症を患う父親と介護する娘の日常を淡々とえがく。目まぐるしく変わる心の変化に対応しつつ自らの生活周辺と日常をも凌ぐ娘。父と娘の間に通い合う愛情と絆が温かい。明日に希望を見出せない認知症に、どう折り合いを付け ...
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。