自宅近くのあぜ道に彼岸花が紅い。この花を幼い頃から曼殊沙華(マンジュシャゲ)として親しんできた。毒性が有り、親しんできたというより遠目に眺めてきた。紅い色に稲穂が揺れる頃、間もなく稲刈りが始まる。
夕刻前、デッキで「DIY」に励んでいるとその向こうに虹。持っていたスマホでパチリ。曇天の虹はボヤケて薄い。今宵、「中秋の名月」は臨めそうもない。
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。