断捨離の一環、書籍の廃却が進む。過日、一部を新開地の古本屋さんへ持ち込んだ。湊川公園から新開地の通りに入るとすぐの所に書店がある。店の人の話によると開業して100年近くなるという。写真を見れば間口は普通の広さだが右隣にもそれ相当の広さがあり、何といっても奥行きの広さにビックリする。新開地が開けた当初からこの場所で街の盛衰を見守ってきた。色々話を伺いたかったが、このあとの予定が迫っているので、本を置いて早々に引き上げた。
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。