カメラマン・浅田政志の生い立ちから「木村伊兵衛写真賞」に輝き東北大震災のボランティア活動を経て現在に至るまでを彼が愛する「家族」の中に封じ込め、たおやかに写し出している。
カメラマンとして名を成した後カメラを置き被災地に入り被災した「家族写真」の再生を手伝うその途中、土足で踏み込み被災地にレンズを向ける報道カメラマンを一瞥する浅田政志が印象的。
報道をなりわいとする者の品格をも問うている。
第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した浅田政志の著書「浅田家」「アルバムのチカラ」を原案にした人間ドラマ。家族写真を撮りながら成長していく主人公の姿を描く。監督を『湯を沸かすほどの熱い愛』などの中野量太が務め、脚本は『乱反射』などの菅野友恵と中野監督が共同で担当。主人公を『母と暮せば』などの二宮和也、その兄を『悪人』などの妻夫木聡が演じる。(パルシネマHP)
監督・脚本 | 中野量太 |
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出演 | 二宮和也/妻夫木聡/平田満/風吹ジュン |
制作年・国 | 2020年/日本 |
上映期間 | 5/4(火)~5/13(木) |
2000年に39歳の若さでガンに倒れた精神科医・安克昌氏の生涯を下敷きに描いたヒューマンドラマ。
「阪神淡路大震災」の折、避難所等でカウンセリングや擁護活動を行い題名にある「心のケア」や「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」を広く世に知らしめた功績は大きい。
映画を観て思うのは、その中で 「品格」を重んじながら人に寄り添う治療に徹した氏の真摯な姿勢に心打たれる。
はにかみ屋の若き精神科医・安和隆は、プロ級のジャズピアノの腕前を持ちレコードと読書をこよなく愛しつつ、自らの居場所を探し続ける青年期を過ごしていた。やがて在日としての悩みを共有する明るい妻・終子と出会ったことで、心穏やかな日々を送るようになる。
第1子が誕生してまもなく阪神・淡路大震災が発生し、精神科医としてできることを模索する和隆は、被災者に寄り添って話に耳を傾けることで、精神科医ができることは被災者の治療よりも治癒力を回復させる手助けであると覚る。
精神科医として目の当たりにした被災地の様子を記した著書が賞を受賞した矢先、39歳となった和隆にがんが見つかる。(Wikipedia最終更新 2021年2月27日、テレビドラマ)
監督・脚本 | 安達もじり |
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出演 | 柄本佑/尾野真千子/濱田岳/森山直太朗 |
制作年・国 | 2020年/日本 |
上映期間 | 5/4(火)~5/13(や木) |