罪の声 1980年代の半ばに起きた「グリコ森永事件」を題材に犯人たちに纏わる家族らが歩まねばならなかった運命と齟齬を当時事件に関わった記者が事件の真相に再び挑むフィクション。 時効成立後、事件当時を回想しながら事件の深層 ...
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。