ある画家の数奇な運命 第二次世界大戦前後のドイツ。 ナチの「選民主義」の犠牲になった叔母を原体験に持つ画家が辿る波乱に富んだ半生を「東ドイツ」のドリスデンに当時の政情をも醸し出しながら画いている。 政権のプロパガンダだっ ...
1949(昭和24)年、GHQ占領政策の食糧統制が順次廃止。 廃止される前、配給券を握りしめ近所の配給所に黒パン(ライ麦パン?)を受け取りに通った日々が記憶の始まりだった。 ずっと、記憶の中のパンは黒いままだった。 今、黒いパンはほんのり焦げた、たおやかな薄茶色に変わった。 「黒」から「薄茶色」への旅路を今ふたたび・・・。