ガンの告知を当人に避ける中国での話。
告知の有無は国によってそれぞれだが、
思うにケースバイケースで対処するのがベターかと。
現在と過去が交錯する長春(旧新京)の街の様子が映されていて観る者の郷愁を誘う。
ニューヨーク。ビリー・ワンは物書きになることを夢見て日々奮闘していたが、グッゲンハイム・フェローから選外になったという通知が来て落胆していた。そんな折、ビリーは両親から長春で暮らすナイナイ(ビリーの祖母)が末期の肺がんで余命幾ばくもないという事実を知らされた。両親は医者と結託してその事実をナイナイに知られないように努めており、彼女には「良性腫瘍が見つかった」と嘘の説明をしていた。
ナイナイの親戚たちはハオハオ(ビリーの従兄)が中国で結婚式を挙げることを口実に一堂に会することにし、ナイナイと最後の思い出を作ることにした。両親はビリーがナイナイに真実を告げるのではないかと思い、彼女にニューヨークに留まるよう言いつけたが、ビリーは言いつけに背いて長春へと向かった。ビリーは両親と口論になりかけたが、ナイナイに真実を伝えないと確約することで事なきを得た。そうは言ったものの、長春滞在中、ビリーは「ナイナイに嘘をつき続けるのは不誠実なのではないか」と悩み続けることになった。
本作は苦悩するビリーの姿を通して、東洋と西洋という二つの世界を跨いで生きるとはどういうことなのかを描き出していく。(Wikipedia最終更新 2021年2月21日)
監督・脚本 | ルル・ワン |
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出演 | オークワフィナ/ツィ・マー/ダイアナ・リン/チャオ・シュウチェン |
制作年・国 | 2019年/アメリカ・中国/THE FAREWELL |
上映期間 | 3/3(水)~3/11(木) |
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定年後無気力になった目の不自由な男が若い女性と知り合い交流を交わすうちに昔の夢にすがり、やがて人生に希望を持つ。
若い女性と男の交わす会話が粋で人生の妙を感じる。
ウルグアイとアルゼンチンに国境を接する都市・ポルトアレグラに映る人と風物が新鮮である。
希望と探求心を持つものに「老い」はない。
『苺とチョコレート』の原作者セネル・パスが脚本協力として参加し、ブラジル・サンパウロ国際映画祭批評家賞などを受賞したヒューマンドラマ。ブラジル南部の都市ポルトアレグレを舞台に、視力をほとんど失ったウルグアイ出身の老人が、手紙の代読と代筆をする女性との交流を重ねていく。主人公の独居老人を演じるのは、『ウィスキー』などのホルヘ・ボラーニ。挿入曲にブラジルを代表するミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾの楽曲「ドレス一枚と愛ひとつ」が使用されている。(パルシネマHP)
監督・脚本 | アナ・ルイーザ・アゼヴェード |
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出演 | ホルヘ・ボラーニ/ガブリエラ・ポエステル/ホルヘ・デリア/ジュリオ・アンドラーヂ/ |
制作年・国 | 2019年/ブラジル/AOS OLHOS DE ERNESTO |
上映期間 | 3/3(水)~3/11(木) |
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