• うしろ姿のしぐれて行くかー種田山頭火ー

十三の灯が一つ・・・

  • 2020年11月24日

♪梅田離れて なかつを過ぎりゃ~
想い出捨てた 十三よ♪~

藤田まことの「十三の夜」が聞こえてきそうな大阪の十三(じゅうそう)。
義妹の店がコロナ禍を機に店を畳んだ。
大阪の歓楽街の一つ十三の一角に。
昭和の面影を残すレトロな店が。
この秋、人知れず散った。
その名は「忘れな草」。
この店の自慢は美人の誉れ高いママ(義妹)と色濃く昭和を写す店内。

探しあぐねて此処に辿りついた人たちがいる。
大和ハウスのコマーシャルを制作する人たち。
彼らのイメージに出会うため、神戸・大阪のスナックを訪ね歩いた。
その数、百軒有余。とか
コマーシャルは何年にも渡り放映された。
途中、バージョン変更のため再び店を訪れている。
「ここで、一緒に」初雪篇。
この店を訪れた客(リリー・フランキー)がカラオケを歌うシーン。
深津絵里とリリー・フランキーが出演する夫婦の物語は観ていてホッコリする。

淀川を渡る風が真菰を揺らす秋色、
小さな「灯」が一つひっそりと消えた。
「忘れな草」、花言葉は「私を忘れないで」。