「滝」の渓谷と鉱山ウオーキング

 11月15・16日の二日間、兵庫県北部の天滝渓谷と阿瀬渓谷をハイキング。

 朝、淡路を出て山陽自動車道から中国自動車道を経て播但連絡道に入る、そこから北近畿豊岡自動車道へ、養父ICで下り現地に向かう。
 天滝渓谷に行く途中、明延鉱山の神子畑(みこばた)選鉱所に立ち寄った。
 選鉱所跡に一円電車が飾られていた。


 「一円電車」は鉱石を神子畑選鉱所に運ぶために1912年(大正元年)に造られた鉱山列車。
 1952年(昭和27年)から大屋~明延間を「一円」の運賃で乗客を運び「一円電車」と呼ぶようになった。
 「一円電車」が走り始めた頃の思い出を二つみつ、当時確か一円は紙幣だったように思う。一円紙幣を握り締め駄菓子屋さんに通った記憶がある。お釣りに50銭硬貨?を受け取ったような記憶もある。
 その少し前、物心がついた戦後すぐの頃、主食のパンを得るために配給券を持って家の近くの配給所に行かされたことがある。「黒パン」だった。
 「一円電車」が走り始めた頃、私は小学校に入った。
 給食に進駐軍から支給されたコッペパンと脱脂粉乳がでた。まずかった!
 明延鉱山選鉱所から少し離れたところに明延鉱山探検坑道がある。
 坑道を見学するには予約が必要、入り口だけ見て天滝渓谷へ向かう。
 天滝渓谷入口の駐車場に車を置き、名瀑「天滝」を目指す。


天滝渓谷
天滝渓谷(てんだきけいこく)は、兵庫県養父市大屋町筏にある渓谷。兵庫県最高峰の氷ノ山を源とする渓流天滝川に刻まれた谷で、滝と森林の景勝地。氷ノ山後山那岐山国定公園の区域にあって、原生林に覆われた渓谷沿いの遊歩道は「森林浴の森100選」に選定されている。渓谷には数多くの滝があり、中でも天滝は名高く「但馬名三瀑」の一つとされ、「日本の滝100選」にも選定されている。
(Wikipedia 最終更新日 2016.11.03)


 約1時間渓谷を歩く。
 苦労して登った先に見えたのが県下最大の瀑布「天滝」、以前は「大屋の滝」と言っていたように思う。


「・・・天から降るかのように流れ落ちるこの滝こそ、落差98メートルと県下一を誇る名瀑「天滝」です。この天滝は、その荘厳で力強い姿と、滝にまつわる伝説などから「日本の滝100選」に選定されています。また、天滝までの渓谷には、夫婦滝(めおとだき)、鼓ヶ滝(つつみがたき)、糸滝(いとだき)などの滝群があり、春の新緑、秋の紅葉を背に落ちる滝、厳寒に凍る滝(完全に凍ることはありません)、四季折々楽しい姿を見せます。この天滝渓谷には森林浴場として「森林浴の森100選」や「ひょうご森林浴場50選」にも指定されています。」(やぶ市観光協会)


 「天滝」を堪能して下山、途中「クマ出没注意」の標識にワイフの足取りが速くなる。
 今日の宿は神鍋高原・ブルーリッジホテル。
 ホテルまで数百メートルのアプローチ、玄関前それに裏庭の電飾が豪華絢爛。
 食事も風呂も良。
 次の日は阿瀬渓谷をノルディックウオーキング。
 取り付きへのアプローチを間違え少し手間取ったが、無事登山口に到着。
 20分ほど歩いた所にこの渓谷最大の見所の滝が早くも待ち構える。
 源太夫滝である。
 紅葉も見ごろ。回りの景色に溶け合って、秋を演じている。
 48滝と言われるだけあって、次々に現れる滝たちの舞に時の経つのを忘れる。
 3時間ほどのウオーキングだったが、久しぶりに山歩きの楽しさを味わえた。


阿瀬渓谷
阿瀬渓谷(あせけいこく)は兵庫県豊岡市日高町の金山峠(標高760m)を源とする阿瀬川の最上流部一帯の渓谷の名称。阿瀬四十八滝ともいわれる数多くの滝と広葉樹の森林が3kmにわたる景勝渓谷を演出する。 氷ノ山後山那岐山国定公園の区域に指定され、また「ひょうご森林浴場50選」、「ひょうご風景100選」にも選ばれている。( Wikipedia 最終更新日 2016.03.15)


 下山して生野銀山に向かうが、「志村喬記念館」を見つけたワイフは銀山の見学を止めて志村さんに会いに行くという。
 時間は既に午後4時、ワイフに従うことにし、銀山の正面で踵を返し「志村喬記念館」に急ぐ。
 閉館までの1時間ボランティアガイドさんの同道もあって、ワイフは志村喬の足跡を目一杯、食い入るように名優を偲んだ。
 5時過ぎ「志村喬記念館」を出て神戸の自宅へ車を走らせた。


 

 

 

 

 

 

★天滝渓谷と阿瀬渓谷の「滝」たち