湯村温泉とジオパーク

「愉快な仲間」と旅をした。
年寄り扱いにされた私は車の運転から外された。
車2台に分乗し三木パーキングエリアで落ち合い山陽自動車道から播但連絡道、和田山JCTで近畿豊岡自動車道に入り八鹿氷ノ山インターチェンジから国道9号線を西へ下り「そば処
春来てっぺん 」を目指す。春来トンネルの手前を山に向かって上ったところにあるソバ屋は蕎麦に蕎麦の実が入った飯と季節の天ぷらそれに煮物の「蕎麦セット」が人気。
私は蕎麦の大盛を注文。
昼食後、ゆむら温泉「ゆあむ」でチェックインを済ませ、源泉付近を散策。

荒湯のそばに吉永小百合を模した等身大の「夢千代の像」がある。また、来る途中に「夢千代館」があった。
「夢千代日記」の映画化が1985年、あれからもう33年経つ、山陰の裏寂しい季節のなか原爆症に苦しむ置屋の女将を演じた吉永小百合の「憂い」は今も変わらない。
宿に帰り、温泉にひたる。
風呂上りに姫たちに叱られないかと気を揉みながらも一杯ひっかけレストランへ(姫たちは気付いていない様子、それとも黙認か)。
夕食後部屋に戻りS女史の祝賀会。
例によって喋って呑んで笑ってピーチクパーチク。
夢千代の里の夜は騒がしく更けゆく。

満腹感の残る胃を抱え浜坂駅の北、但馬海岸遊覧船乗り場へ向かう。
本日のメーンイヴェント山陰海岸ジオパークの「浜坂・但馬御火浦(みほのうら)コースを遊覧。
乗船前にジオパーク館のスタッフの一人(元地震の専門家らしき人?)から説明を受ける。分かりやすくユーモアを交えた話しぶりに聞き惚れる。
下船したら続きがあるから又来いといわれたが、この日は波が荒く乗船者の多くは船酔いぎみ。
我がグループにも幾人かの船酔い者が出て専門家のもとに寄るのを諦め傍の魚市場で休憩。
酔いの収まった頃を見計らって帰路に着く。
途中、「道の駅ようか但馬蔵(たじまのくら)」にてランチ、みなさん「朝倉山椒と八鹿豚ひつまぶし風」を注文。
写真はワイフと八鹿豚ひまつぶし(ワイフは何故かひつまぶしを《暇つぶし》と呼ぶ)。
市川SAでお茶をして解散。
私たちは神戸へ、もう一台は加古川に寄って神戸へ。
愉快な楽しい旅だった。
・山陰海岸ジオパークの「浜坂・但馬御火浦(みほのうら)コースチラシ


(1)ジオパークとは
「ジオ(geo)」は、地球や大地という意味の接頭語で、ジオパークとは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を含む一種の自然公園です。
地質や地形は、地球の歴史を物語っているだけでなく、人の暮らしや文化に直接結びついています。この大地の営みをひとつの遺産として学び、楽しむのがジオパークです。
ヨーロッパの各国、中国、日本など世界各地のジオパークが加盟する世界ジオパークネットワーク(GGN:Global Geoparks Network)は、2004年にユネスコの支援により設立されました。山陰海岸ジオパークは2010年10月にGGNに加盟認定、2014年9月にはエリアを拡大して再認定されました。2015年、世界ジオパークはユネスコの正式事業となりました。(山陰海岸ジオパーク推進協議会)

・右画像;「獅子の口」:空洞が赤鉄鉱のため赤く彩られている異様な岸壁。
・下画像、奇跡の岩たちの一つ「竜宮洞門」
花崗岩の岩脈と周辺の割れ目に沿って岩が波で削られ出来た岩脈。
