小型船舶操縦士の免許証の返上と廃船

小型船舶操縦士の免許証を取得して五年が経った。
 一ヶ月前有効期限が過ぎ更新せず流した。
 一年ほど前、乗せて貰っていた師匠の船がその役目を終え廃船になった。
 もう船に乗ることもないだろうと、免許証の返上を決意した。
 この間、「漁」の醍醐味と厳しさを充分堪能した。
 船酔いに悩まされた時もあった。
 仕掛けや操縦の失敗に落ち込んだ日もあった。
 大漁に小躍りした朝焼けの海もあった。
 いろいろあった船上での経験や感触は今も私の躰にまとわりついてくる。
 一昨年の押し迫った暮れのある日、師匠の「愛船」の最期を見送らせて貰った。
 師匠(Tさん)と師匠の師匠(Mさん)、大師匠(Sさん)のあいだに私も紛れ込ませてもらった。

 送り人が小型船舶を係留している船着場に集まった。
 いつの日だったか、私と師匠が漁に出たとき、Mさん、Sさんたちの船に出会った、「こっちで釣れば」といって傍まで寄って釣りをしたことがあった。 三艘で船団を組んでの漁は壮観だった。
 いい思い出が残った。

 船の陸送は自動車をレッカー車に乗せて移動するのと違ってより多くの手間と労力を要する。
 最も神経を使うのは「陸揚げ」の時である。 

 名人たちのスゴ技をとくと御覧あれ!



 ★廃船への道を船着場から陸揚げまで以下に示す。

2019年04月16日