京都は伏見詣(再び苔涼庭《大橋家庭園》へ)

月日の経つのは早いものだ。
最初に苔涼庭を訪ねたのは5年前。
当主の大橋亮一氏はワイフの元上司。
会社にリストラの嵐が噴いた時、氏は部下のリストラを命じられた。
大橋氏は「人の道」を選び部下のリストラを拒否し、自ら会社を辞めた。
大橋氏の人柄を慕って今でも多くの人が寄り集まる。
氏は現在、苔涼庭のガイドに勤しみ元気な日々を送っている。
氏は機知とユーモアに富んだ反骨の京都人である。
長身痩躯の氏の風貌を知るには俳優の佐々木蔵之介を想起すればよい、良く似ている。
佐々木蔵之介は氏の親族の一人である。
前回のメンバーから入れ替わりはあるが五人で京都へ。
JRの三宮のホームで落ち合い京都の稲荷駅で降りる。
苔涼庭へは歩いて5分ほど。
駅前から伏見稲荷大社への参道はごった返す人の群れ、その殆んどが外国人。
苔涼庭で「お茶」を頂き、よもやま話に花が咲く。
その後庭を見学しランチへ。
ランチは氏の母校・同志社大学構内のレストランでフレンチ。

「メニュー ・前菜 鱧と秋の野菜のカダイフ 九条葱のソース ・スープ さつまいものスープ ・お魚料理 真鯛のポアレ ブイアベースソース ・お肉料理 牛ロースステーキ ローズマリー風のポルト酒ソース
・デザート 盛り合わせ ・コーヒー」
私たちの隣の席に五、六人の女学生が教授らしき人を囲んで談笑とランチに興じていた。
地下に大きな学食があるのに昨今の学生はこんな「ゼイタク」をしているのか。
レストランを出て近くにある相国寺(しょうこくじ)を訪ねたいと言うワイフの申し出に従い寺へ。
残念ながら「法事」のため休館。
公開中の鳴き龍を見たいと言うワイフの希望はあえなくついえた。
大橋さんに依れば金閣寺・銀閣寺は相国寺の山外塔頭らしい。

ここで大橋さんと別れ私たちは錦市場へ。
錦市場は「庶民の台所」?
生鮮食料物は店の後方に押しやられ店頭には綺麗に飾られた加工品の行列。
ここも大半は外国人。
外国人目当ての品々が青い目の食指を誘う。
その中で玉子焼(出汁巻き?)一巻1300円には驚いた。
帰りは烏丸駅から阪急に乗り阪急三宮で解散。(下画像クリックで拡大、ギャラリーモード)